大型商業リゾート施設「ヴィソン(VISON)」(多気郡多気町)と熊野市の共催で5月20日~6月19日の期間、同施設内で「熊野フェア in VISON」を開催する。
東京ドーム24個分(約119ヘクタール)の敷地にホテル、温浴施設、産直市場、レストランなどが入る同施設は、昨年7月にグランドオープン。伊勢神宮や伊勢志摩の観光地に繋がる伊勢自動車道と世界遺産・熊野古道のある尾鷲・熊野、和歌山、奈良に向かう紀勢自動車道のちょうど分岐地点に位置する。
同フェアでは、同市の「熊野地鶏」やかんきつの「新姫」、「熊野鯛」などの地場産品や特産品の販売、同施設内のレストランで同市の食材を使ったメニューの提供などを通して熊野市をPRしようとするもの。同フェアに先立ち、フェアに参加するレストランのシェフは同市を訪問し、生産者から直接食材の特長を聞き、メニューを考案したという。
20日に行われたプレス発表会では、ヴィソン多気(多気町)社長の立花哲也さんのほか 熊野市長の河上敢二さん、同フェア開催のきっかけとなり後援を務める三十三銀行(四日市市)会長の岩間弘さんらが登壇した。
期間中は、産直市場「マルシェ ヴィソン」で「熊野大花火大会」をVR映像で見せる体験展示(土曜日曜限定)、七里御浜の石の上を歩く体験ブースなども用意する。
日本料理の「笠庵 賛否両論」では熊野地鶏の味噌幽庵焼き、熊野鯛造り、新姫デザートがセットになった「笠庵特製 熊野御膳」、農園レストランの「NOUNIYELL(ノウニエール)」では「熊野地鶏とかんきつ胡椒のバッファローウィング」、バルレストラン・ピンチョスの「ARATZ(アラッツ)」では「熊野鯛とマッシュルーム」、スペイン・サンセバスチャン・交流レストランの「IZURUN(イスルン)」では「熊野地鶏のフカヒレ詰め」をメニュー化。 産直市場では、タイやマハタ、梅干し、ジャム、ジュース、菓子などが並ぶ。
岩間会長は「合併前の第三銀行の創業地が熊野市なので、当行としても熊野市への思い入れは強い。第三銀行時代から中南部地域活性化推進プロジェクトを立ち上げ活動してきた。今回のフェア開催もその一環」と話す。河上熊野市長は「熊野市は三重県南部で地理的な理由で三重県の人にもあまり知られていない。ヴィソンで熊野市の食材に触れていただき、熊野市のファンになって、行ってみたいと思ってもらえるようになればうれしい。まずはヴィソンで熊野市を体験していただければ」とPRする。