志摩市在住の泊正徳さんの写真展「伊勢神宮の四季」が6月1日、伊勢神宮内宮(ないくう)前の「茶房 山中」(伊勢市宇治今在家町、TEL 0596-23-5557)で始まった。
写真を通して、ふるさと伊勢志摩の魅力を再発見し、多くの人に知ってもらいたいと願う泊さん。伊勢神宮、海女、富士山、安乗の人形芝居、サーフィン、フラメンコをテーマに今も現役でシャッターを切る。
同展では、1月の大祓(はらい)から12月の冬至の日にかけて宇治橋大鳥居正面に上がる朝日の写真など、伊勢神宮の季節ごとに行われる祭典や風景を展示する。
泊さんは「10年ほど前、伊勢神宮の最も重要な祭典『三節祭』の深夜に執り行われている『由貴大御饌(ゆきのおおみけ)』を初めて撮影させてもらい、こんな近くに住んでいたのに、60年間知らなかったことに驚き、感動したことは今でも忘れない。我々が知らなかったところで粛々と人々の安寧や平和につながる五穀豊穣を祈り続けていることに、ただただ感謝の気持ちが湧き上がった」と当時を振り返る。
「1年間を通して執り行われている神祭りの清浄な空気を、写真を通して感じてもらうことで、2000年以上続くといわれる伊勢神宮の目には見えない祈りが、ここにあることを改めて知ってほしい」とも。
営業時間は9時~16時30分。木曜・金曜定休。7月31日まで。