志摩市在住の銅版画家・吉田賢治さんと洋画家・林加代子さんの作品展「Shima Spain展」が現在、大王美術ギャラリー(志摩市大王町)で開催されている。
名古屋市出身で1987(昭和62)年から志摩に移住する吉田さんは、1988(昭和63)年から志摩の海女を描き続ける。同展では1990(平成2)年に描いた「あまさん あまさん」のほか海女の作品を中心に、今年描き上げたギターを弾く「Guiter man」など28点を展示。
林さんは旺玄会三重支部を立ち上げた画家の故水谷朝義さんに師事し、20代に水谷さんらと旅したスペインに魅了され、それ以来何度かスケッチ旅行で訪問したスペインの街並みを描く。スペインの町グラナダやバルセロナなど2009(平成21)年から2021年までの油絵と銅版画の作品22点を展示する。
林さんは「志摩スペイン村や志摩地中海村などスペインを感じる場所が多い志摩市でスペインの作品を見てもらえる機会を与えてもらい光栄。先日F130(194×162センチ)の作品にはどれくらいの家が描かれているのか?と聞かれたので、数えたら520軒の家を描いていた。絵を見てスペインを感じてもらえれば」と話す。
吉田さんは「志摩に来て35年が経った。描く海女の姿もその時その時で作風が違うのが分かってもらえると思う。林さんのスペインの街並みと併せて見てもらえれば」と呼びかける。
開館時間は9時~17時(最終入館は16時30分)。火曜・水曜休館(祝日の場合は開館)。6月27日まで。