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志摩産・稲田農園の「電子梨」、大きく実って出荷待つ

志摩産・稲田農園の「電子梨」、大きく実って出荷待つ

志摩産・稲田農園の「電子梨」、大きく実って出荷待つ

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 志摩市の農業・稲田武久さんの農園(志摩市磯部町、TEL 0599-55-0836)のナシが現在、大きく実って出荷を待つばかりとなっている。

【その他の画像】稲田農園のナシ

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 幸水、豊水、南水、秋月、秋麗、にっこり、甘太など約10種類のナシを栽培する稲田さん。出荷前に「電子水」を約10日間散布したナシを「電子梨」として販売する。

 「電子梨」について、稲田さんは「1980(昭和55)年ごろ、環境汚染問題について書いた有吉佐和子さんの長編小説『複合汚染』を読んだことをきっかけに、できるだけ農薬を使わない栽培方法を志し、楢崎皐月さんの『静電三法』理論に基づいた電子水を使う農法にたどり着いた」と説明する。「電子水は水に特殊な技術でマイナスの電気を流す。実のざらつきがなくなり、肉質がよく、水分が多くなるのが特長」とも。

 稲田さんは「かつてこの辺りはには多くのナシ農家があり『神原梨』の名で知られ人気の産地だったが、ほとんどが栽培をやめてしまい、現在ではほぼ当園のみ。8月初旬に出荷を始めた幸水に続き、これからは豊水の出荷になるが、口コミで売れてしまうので市場に出すことができないのが申し訳ない」と話す。

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