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伊勢の山中にコワーキング施設プレオープン 耕作放棄棚田にキャンプ場も準備

伊勢の山中にコワーキング施設プレオープン 耕作放棄棚田にキャンプ場も準備

伊勢の山中にコワーキング施設プレオープン 耕作放棄棚田にキャンプ場も準備

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 ホームページ制作などを請け負う「UNICO(ユニコ)」(伊勢市岩渕)が現在、市内の山中にコワーキング施設「神岳(かみだけ)テラス」(神薗町)を建設し、隣接する耕作放棄された棚田をキャンプ場にしようと取り組んでいる。

【その他の画像】伊勢の神岳の麓にコーワーキング施設とキャンプ場

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 同社社長の坂本勝さんは、同町出身で地域を盛り上げようと沼木まちづくり協議会(上野町)が取り組む活動にも積極的に参加する。坂本さんは「神岳テラス構想は、子どもの頃から慣れ親しんだ神薗町の棚田が年々朽ちていくのを見て、何か活用できないか、人の流出が止まらない地域に新しいにぎわいをつくり出すことはできないだろうかと考えていたことがきっかけで形になった」と話す。国の事業再構築補助金を申請し採択された。

 12月に完成し現在プレオープン中のコワーキング施設は、木造2階建て。1階は棚田をイメージした「棚田ラウンジ」と玄関外に移動販売車が駐車できるフリースペース、2階はロフト付きの個室8室に、コンセントを設備したカウンター8席、最大12人が利用できる会議室などを設ける。外観には、志摩市で使われていたカキ養殖いかだのヒノキの廃材約200本を装飾に活用した。

 4月12日のグランドオープンを目指しているキャンプ場は、敷地面積約5000平方メートル。同施設前の4区画をオートキャンプ場に、小川が流れる山中の棚田を活用し10~15区画を野営キャンプ場にする準備を進めている。

 坂本社長は「地方のIT会社が本気でワーケーションを考えた施設。伊勢志摩国立公園内に位置する神岳の豊かな自然の中で、インスピレーションを感じて新鮮なアイデアが湧き出る場所になれば。『働く、遊ぶ』ワーケーションに大切なことは、わくわくしながらストレスが少ない環境で仕事ができること」と話す。

 同施設支配人の谷崎朝美さんは「利用者からは、市街地から離れているので静かで良い、窓越しの景色に癒やされながら仕事ができる、などの感想をもらっている。これから多くの人に愛される『大人の秘密基地』として、仕事や人との交流はもちろん、趣味や自分時間を有意義に過ごせる場所に育てていきたい」と意気込む。

 コワーキング施設の営業時間は10時~17時。利用料は、2時間=1,000円(以降1時間ごとに400円)、1日=2,800円。個室利用は、2時間=500円増し、1日=1,600円増し。ドリンクバー料金は300円。

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