菓子メーカーのマスヤ(伊勢市小俣町)が現在、ネットショップで「鬼ギリシール」を無料配布している。
ソフト煎餅の「おにぎりせんべい」などを製造販売する同社。角が丸く三角形のおにぎり形のしょうゆ味の「おにぎりせんべい」は、同社の主力商品だが、2月14日のバレンタインデー商戦ではほぼ売り上げに影響がなく「無風」が続いてきた。シールの配布は、義理チョコ代わりに「おにぎりせんべい」を提案しようと開始。新たに「鬼ギリシール」を作りSNSを通して商品のアピールにも努めている。
同社広報担当者の松井智咲さんは「女性スタッフが雑談で、おにぎりせんべいとバレンタインで何か面白いことができないかと考えていた時、おにぎりと義理を合わせた『鬼義理』という言葉を思い付いた。シールをおにぎりせんべいに貼ってプレゼントしてもらう狙い」と話す。
松井さんは「実は3年前にもシールを作ったが、当時は反響がなかった。思い切って『鬼ギリ』を全面に出してアピールするシンプルなデザインにリニューアルした。義理チョコの準備を少しでも楽しくするお助けアイテムとして活用してもらうとともに、家族や友人とクスッと笑い合えるバレンタインを過ごしてもらえれば。甘い物が苦手な人へのプレゼントにも」とほほ笑む。
数量限定。配布対象は、同社直営の「おにせんセレクトショップ」と楽天市場内「おにぎり倶楽部公式ストア」で商品を購入した人。