天皇陛下の誕生を祝う「天長祭」が2月23日、伊勢神宮125社で執り行われた。
陛下の長寿、国民の平安を祈願する同祭は、7時から外宮(げくう)で、10時から内宮(ないくう)でそれぞれ行われ、その後14の別宮でも同様に行われ、伊勢神宮125社の摂社末社所管社においては内宮の五丈殿(ごじょうでん)で離れた場所からお祭りを行うことを指す「遥祀(ようし)」で行われた。
多くの参拝者が見守る中、内宮参道を、久邇朝尊(くにあさたか)大宮司を先頭に亀田幸弘少宮司が続く神職の列が玉砂利を鳴らしながら忌火屋殿(いみびやでん)前の祓所(はらえど)に整列し、おはらいを行った。その後、正宮(しょうぐう)階段下の御贄調舎(みにえちょうしゃ)で神饌(しんせん)のアワビを調理し、正宮に入った。
63歳の誕生日を迎えられた天皇陛下。皇居では、令和に入って初めてとなる天皇誕生日の一般参賀が行われた。