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鳥羽の盛徳海運建設が石材運搬船を新造船、地元水産高校生に公開

鳥羽の盛徳海運建設が石材運搬船を新造船、地元水産高校生に公開

鳥羽の盛徳海運建設が石材運搬船を新造船、地元水産高校生に公開

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 海運会社「盛徳海運建設」(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-3033)が7月10日、新たに建造した船「第二十さだ丸」の見学会を三重県立水産高校(志摩市志摩町)の高校生23人を招き開いた。

【その他の画像】鳥羽の盛徳海運建設が石材運搬船を新造船「第二十さだ丸」

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 1969(昭和44)年創業の同社は、港湾建設用の石材などを運び設置する海運業を展開する。「第二十さだ丸」は、3月25日に進水式、7月6日に竣工(しゅんこう)式を行い、この日に合わせて鳥羽湾に初入港し同社の目の前の岸壁に停泊していた。総トン数499トン、全長約68メートル、幅13.3メートル、積載重量1669トン、深さ7.38メートル。船内はWi-Fi環境を整備するほか、船員の個室に冷蔵庫やテレビ、エアコンを設置、操舵室にはタッチパネル式の電子海図など最新式の計器類をそろえ、自動洗浄式トイレも設置する。船内の危険箇所や死角となる5カ所にカメラを設置し常時モニタリングできるようにする。石材を積み込む貨物艙(そう)にはホイールローダー(タイヤシャベル)を格納する部屋も備える。

 この日、高校生たちは、クレーンを使って花こう岩を積み込む初作業を見学した後、3班に分かれて船内を見学した。

 同校機関・水産工学コース3年生の城山敦雅さんは「最新設備が充実していて、通勤するのに自宅から近いことが魅力的だった。就職先の一つとして考えたい」、海洋コースの山本璃未さんは「石を運ぶ作業は迫力があり、映画の世界のようで、非日常的な感覚になった。働いてみたいと思った」と話す。

 小田徳彦社長は「『内航船』と呼ばれる国内の貨物輸送は日本経済を支える重要な産業。しかしながらこの内航船員は約半数が50歳以上と高齢化が著しい。少子化の影響もあり慢性的に人手不足となっている。技能・技術を学んだ水産高校生徒の皆さんの将来の就職選択肢の一つになれば」と話す。

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