東海中学校(志摩市阿児町)1年の時からプロサーファーとして活躍する志摩市在住の川瀬心那(ここな)さんが9月12日、インドネシア・ニアスで行われたサーフィン大会・WSL(ワールドサーフリーグ)プロジュニアU20アジア大会で優勝を果たした。
川瀬さんは2017(平成29)年、JPSA(日本プロサーフィン連盟)プロテストを13歳で合格、2018(平成30)年、JPSAルーキーオブザイヤーを獲得。2022年ワールドジュニアサーフィンチャンピオンシップ日本代表、2023年度日本代表(B強化指定)、2024年パリ五輪特定強化指定選手に選ばれる。今期のJPSAランキングは現在4位。現在19歳。
川瀬さんにとって中学生の時から参戦しているプロジュニアでの優勝は、悲願の初優勝になる。今年の今大会は計4回あり、6月のインドネシア・クルイでは3位、7月の千葉県一宮では13位の結果を残していた。10月12日~14日に開催される鹿児島県徳之島の最終戦の結果で年間ランキングが決まる。
川瀬さんは「4年ぶりの優勝だったので本当にうれしかった。ファイナルヒートでは、残り5分の時点で2位のポジションだった。最後は波が来ても来なくてもスコアできる波を待って決める、と強く思っていた。そうしたら波が来てくれて、今まで手が届かなかった優勝を獲得することができた。神様が味方してくれた。勝てない時期も支えてくれた家族や周りの人には本当に感謝している。最終戦で上位2人に残ると日本代表としてワールドジュニアサーフィンチャンピオンシップへの出場権を獲得できるので、そこを目標に最後まで全力で戦いたい」と話す。
サーフショップ「アディクトサーフガレージ」(阿児町)店主で川瀬さんの父・文也さんは「やっと勝てたのでホッとしている。技術的には向上しているが勝てない時が続いた。これまでは前半でポイントを取り逃げ切って勝つことが多かったが、今年に入ってから後半からでも波をしっかりと見極めて焦らず待って波に乗り、逆転することが多くなった。何か心の変化があったのだと思う。7・8月に足首をねんざしたり親指を負傷したりしたこともあり、自分自身を見つめ直す時間があったことも幸いしたのかも。次戦も勝って、日本代表として世界で羽ばたいてほしい」とエールを送る。