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伊勢工高建築研究部、「みえこどもの城」に椅子寄贈 段ボールで動物も

伊勢工高建築研究部、「みえこどもの城」に椅子寄贈 段ボールで動物も

伊勢工高建築研究部、「みえこどもの城」に椅子寄贈 段ボールで動物も

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 伊勢工業高校(伊勢市神久)の部活動「建築研究部」の生徒9人が11月23日、「みえこどもの城」(松阪市立野町)で「子どもの椅子プロジェクト」のファイナルイベントを行った。

【その他の画像】伊勢工業高等学校高校建築研究部、「みえこどもの城」に椅子寄贈 段ボールで動物作りARでゲームも

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 同イベントは、2016(平成28)年当時、同施設に子どもたちが座ることができる椅子がなかったことから、同部が椅子のデザインを担当し、建築会社「ビコーインプレス」(四日市市)が無償で製作することになった。5年間を目標に行う予定だったが、残り1年となったところでコロナ禍になり、3年間中断していた。

 同プロジェクトでは、動物の椅子や子どもが潜って顔を出せるテーブル、和風格子の椅子と机、家やパンダ、ハートをデザインしたテーブルなど合わせて机10卓、椅子45脚が完成。関わった卒業生は27人を数える。

 今回のイベントは「子どもの椅子プロジェクト」の集大成として、同校の2021年と2022年の卒業生たちが作った椅子8脚を寄贈するとともに、椅子は作らず、新たな取り組みとして段ボールで遊具を作り、その作品にAR(拡張現実)技術を使ったゲーム「ARで発見!どうぶつの城!」で来館する子どもたちを楽しませようと取り組む。

 「ARで発見!どうぶつの城!」では、クラウドサービスなどを提供するIT企業「サイバーウェイブジャパン」(伊勢市神田久志本町)とシステム開発会社「菱友システムズ」(東京都港区)が協力する。

 同部員1年生の谷柚希さんは「先輩たちが取り組んだ『子どもの椅子プロジェクト』を元に、さらに進化させた形で、今年は段ボールで動物11体を作った。段ボールの動物は一度折り紙で作ってから手書きで図面を引き15倍のスケールにして作り上げ、さらに立体感を持たせた」と説明する。「民間企業の協力のおかげで最先端のAR技術を活用し、子どもたちに動物を探してもらうゲームが完成した。今後さらに子どもたちに楽しんでもらえるよう、ARプロジェクトを進化させていきたい」と意欲を見せる。

 奥山敦弘校長は「机と椅子は安全面と耐久性を特に重視し、何度も打ち合わせを重ねて作り上げた。機会を与えてくれて感謝している。本年度はそのプロジェクトをさらに進化させてSDGsを意識し段ボールを使い、リユース、リプロダクト、そしてデジタル化をキーワードに取り組んだ。工業高校のDX人材育成にも力を注いでいきたい」と話す。

 「ARで発見!どうぶつの城!」の開催は、11月25日~12月3日、13時30分~15時30分。同施設1階イベントホールにて。

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