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伊勢工高建築研究部「子どもの椅子プロジェクト」が最終イベント AR活用も

伊勢工業高建築科の生徒が「子どもの椅子プロジェクト」。展示内容の模型を作る生徒。ダンボールで動物を表現

伊勢工業高建築科の生徒が「子どもの椅子プロジェクト」。展示内容の模型を作る生徒。ダンボールで動物を表現

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 伊勢工業高等学校(伊勢市神久)の部活動「建築研究部」に所属する生徒9人が現在、今秋開催予定の「子どもの椅子プロジェクト」最終イベントに向けて準備を進めている。

【その他の画像】伊勢工業高校建築科の生徒が「子どもの椅子プロジェクト」

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 「三重県民の森」(菰野町)内の木育施設の設計や「みなと小学校」(伊勢市大湊町)新校舎メディアスペースに設置される棚と机のデザインを担当した同部。6月に賢島で開かれたG7交通大臣会合では、大臣に贈呈した日本酒が入る木箱も作った。

 同イベントは11月23日、「みえこどもの城」(松阪市立野町)を会場に開催。同施設になかった子ども用の椅子を2016(平成28)年から5年間を目標に、同部のデザインで建築会社のビコーインプレス(四日市市)が無償で製作するという同プロジェクトの集大成になる。新型コロナウイルス感染症の影響で中止した2020(令和2)年の最終イベントに替わり、改めて最終イベントとして開く。椅子は作らず、ダンボールで遊具を作ったり、これまでの作品をAR(拡張現実)の技術を使って表現したりする。

 「みえこどもの城」副館長の坂口幸穂さんは「現在、当施設にある子ども用の椅子や机のほとんどがこのプロジェクトで生まれた」と話す。

 AR技術を指導するのは、クラウドサービスなどを提供するIT企業「サイバーウェイブジャパン」(CWJ、伊勢市神田久志本町)とシステム開発会社「菱友システムズ」(東京都港区)。CWJの岸本明専務は「同校の生徒は優秀で吸収力も早い。ARなど新しい技術を活用して、見せ方、楽しませ方を学んでもらえるきっかけになれば」と話す。

 同部員で1年生の谷柚希さんは「ダンボール遊具の安全面や強度面についての問題点の解決に取り組んでいる。ARについては子どもたちがゲーム感覚で楽しめるような仕組みを作りたい」と意欲を見せる。

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