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伊勢在住の映画監督作品、モナコ・ミラノの国際映画祭で計7部門最優秀賞に

ふるいちやすし監督の映画「Honey Roasted Chicken」、モナコ・ミラノの国際映画祭で計7部門最優秀賞に

ふるいちやすし監督の映画「Honey Roasted Chicken」、モナコ・ミラノの国際映画祭で計7部門最優秀賞に

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 伊勢市在住の映画監督・ふるいちやすしさんが手掛けた短編映画「Honey Roasted Chicken(ハニーローストチキン)」が、モナコ国際映画祭で最高位賞に当たる「エンジェル・ピース・アワード」を受賞、ミラノ国際映画祭合わせて7つの最優秀賞を受賞した。

【その他の画像】モナコ国際映画祭2024の授賞式の様子

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 京都出身のふるいちさんは、映画監督のほかにも脚本、撮影、編集、音楽などをマルチにこなす。これまで手掛けた映画「千年の糸姫」「彩~aja~」「艶~color of love」はモナコ国際映画祭などで最優秀賞を受賞する。今年4月、伊勢市の高柳商店街の店舗を映画・映像製作スタジオに改装、そこを拠点に自身が代表理事を務める一般社団法人「フィルム・ジャパネスク」(伊勢市曽祢)で映画塾などを開催し、映画・映像に携わる人材の育成に力を注ぐ。

 12月2日のモナコ国際映画祭2024では、唯一最高位の最優秀作品賞「エンジェル・ピース・アワード」と最優秀コスチュームデザイン賞を受賞。12月7日のミラノ国際映画祭2024では、最優秀監督賞、最優秀編集賞、最優秀主演男優賞、最優秀ヘアメイク賞の4部門で最優秀賞を受賞した。さらに、現在制作中の映画「CITIZENs(シチズンズ)~戦わないという選択」の脚本がモナコ国際映画祭2024の最優秀脚本賞に選ばれた。

 「Honey Roasted Chicken」は約10分間の短編映画で、戦場で敵対する兵士2人が銃を向け合うシーンから生まれるストーリーで、映画のタイトルでもあるハニーローストチキンが平和につながる重要な役割を果たす。

 ふるいち監督は「世界各地でいまだに戦争が続けられていることを憂い、一人のクリエイターとして自分に何ができるのかと悩み考え続けてきた。『Honey Roasted Chicken』は平和を希求し生まれた作品。実は『Honey Roasted Chicken』は『CITIZENs』のプロモーション的な目的で作ったものだったが、国際的に高く評価されたことにとても驚いている。モナコの授賞式では平和に対するメッセージに共感、感動してくれた各国のクリエイターやオーディエンスから次々に声をかけられ、次作への協力の申し出が絶えなかった。バンクーバーの映画祭からも招待状が届くなど反響は今も拡大している」と話す。

 現在制作中の「CITIZENs」は伊勢市や鳥羽市でも撮影し、来年の公開を目指している。ふるいち監督は「『Honey Roasted Chicken』は、日本の短編映画を専門で配信している『ジーンシアター』の配信サービスを使い見ることができる。世界中の一人でも多くの人に見てもらえるように両作品は、非商業映画とし公開する。この映画を伊勢の地から発信できることにも深い意味があるような気がしている。映画を見て共感してくれた人が、上映会の開催やSNSによる拡散などで協力してくれるととても心強い。『Honey Roasted Chicken』と『CITIZENs~戦わないという選択』が世界中で見られることによって世界が平和に向かうきっかけになれば」と思いを込める。

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