
志摩市阿児町から伊勢市二見町に至る総延長約20キロの地域高規格道路「伊勢志摩連絡道路」国道167号の志摩市内の一部「磯部バイパス」(磯部町恵利原~磯部町五知延長2.5キロ)が3月23日13時に開通する。当日9時~11時には開通式典とセレモニーが行われる。
2012(平成24)年度に事業化し、2015(平成27)年度から工事着工、約10年間かけ完成した磯部バイパスは、巨岩に向かって声を出すとオウムのようにその声が返ってくる観光スポット「鸚鵡岩(おうむいわ)」や田園風景を見下ろせる展望台のある山にトンネルを掘ってつなげた。「おうむ石(せき)トンネル」と名付けられたトンネルは、全長1.823キロで、2021年2月に恵利原側から掘削を始め、2023年3月に貫通。幅3メートルの車道を2車線、全幅8メートルの道路で、総事業費は約135億円。
開通を記念したプレイベントとして3月16日、トンネルを往復するトンネルウオーキング(10時~12時30分)とローラースケートラン(13時30分~15時45分)を行い、開通日の23日は、9時から志摩市磯部生涯学習センター多目的ホール(恵利原)で開通式典、10時20時から餅まき・菓子まきなどの催しを開く予定。関係者は式典終了後、おうむ石トンネル前まで車で移動し、10時20時からテープカットなどのセレモニーを行う。
開通プレイベントでローラースケートランを行うダンススタジオ「AUZ(アウザー)」(磯部町)代表の坂本臣由さんは「ローラーゲームチーム『東京ボンバーズ』の小泉博さんをゲストに迎え、おうむ石トンネルローラースケートランを開通プレイベント企画した。県外からの参加者も多く驚いている。みんなで楽しく磯部バイパスの開通を祝いましょう」と呼びかける。