灯台でまちおこし-灯台愛好家ら、志摩市長に「灯台サミット」提案

波切灯台を見学するライトハウス・ラバーズのメンバー。

波切灯台を見学するライトハウス・ラバーズのメンバー。

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 「灯台」愛好家らでつくる「ジャパン・ライトハウス・ラバーズ」(事務局=神奈川県藤沢市)のメンバー30人が6月15日・16日、伊勢志摩にある3つの灯台=菅島灯台(鳥羽市菅島町)、大王崎灯台(志摩市大王町波切)、安乗崎灯台(同市阿児町安乗)を見学、16日は灯台についての意見交換を竹内市長らと行った。

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 全国に約500人の「灯台」を愛する会員らで作る同会は、毎年「灯台フォーラム」の開催や国内と海外の灯台を巡るツアーなどを企画。各地の灯台の歴史・文化を学び、その魅力をPRし、消滅しつつある灯台・官舎の保存や有効活用の提案などの活動を行う。

 意見交換会では、全国には15の「参観できる」灯台があり、そのうち3つが伊勢志摩にあることは貴重な財産で、この地で「灯台サミット」を開催し「灯台」を切り口としたまちづくりで世界に情報発信してはどうか――といった意見のほか、使用されなくなった照明器具などを展示する資料館の開設や、灯台を海から巡る2時間ほどのクルージングツアー、大王崎灯台のカフェテラス化など、次々とユニークなアイデアが飛び交った。

 同会代表の山口義昭さんは「日本では灯台=航路標識としてしか認識されていないが、アメリカやカナダでは、ライトハウスフェスティバルなど灯台に人が集り、観光スポットとして、まちのシンボルとして、地域に愛されている。志摩市には参観灯台が2基もあるのでもっと活用すべき」と提案する。

 これを受けて、竹内千尋志摩市長は「まずは『灯台サミット』の実現を模索してみたい。メンバーの皆さんが付けていた外国の灯台をデザインしたピンバッチがとてもおしゃれで印象的だった。志摩市でも大王崎と安乗崎灯台のピンバッチを作って世界のライトハウスラバーズのメンバーにアピールしたい」と意欲をみせた。

 志摩市合併前の旧阿児町時代に、安乗崎灯台設置130周年を記念して「安乗崎灯台のレプリカ」(高さ約11.5センチ)を作成。現在、志摩市観光協会(同市阿児町鵜方、TEL 0599-46-0570)では、在庫限りで販売にも応じている。価格は1,300円。

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