伊勢神宮おはらい町に朝のにぎわい再び-赤福、9カ月ぶりに「朔日餅」

八朔粟餅を求めてにぎわう赤福本店前。6時40分の時点で約1,200人が並んだ。

八朔粟餅を求めてにぎわう赤福本店前。6時40分の時点で約1,200人が並んだ。

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 伊勢神宮内宮前・おはらい町に毎月1日のにぎわいが戻った。赤福(伊勢市宇治中之切町)は8月1日早朝5時、毎月1日限定で販売していた「朔日餅(ついたちもち)」の8月の商品にあたる「八朔粟餅(はっさくあわもち)」を個数限定で販売した。

五十鈴川沿いに赤福の「八朔粟餅」を求めて並ぶ客。

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 赤福本店前は開店前から人が詰め掛け、早朝5時の開店には五十鈴川沿いに約400メートル(約2時間以上の待ち時間)の行列ができた。

 赤福餅と同じ形の「八朔粟餅」は、粟入りの餅に黒砂糖餡で包んだもの。今回は予約、整理券配布を行わず本店だけの販売で、持ち帰り用を1人4箱までと制限した。8個入り=700円、12個入り=1,000円と、店内飲食用の3個入り=280円のみ。

 八朔粟餅を買うために、東京から来た男性は、前日の朝8時から並んだという。鳥羽から家族4人で並んだ客は「前日の17時から並んで、購入できる最大数の16箱を購入。『食べたい』とおじいちゃんが(家で)待っているから」と満足そう。毎月予約して朔日餅を購入していたという地元伊勢の夫婦は「9カ月ぶりに朔日餅が食べられる」と4箱ずつを購入した。

 赤福の販売を再開してから半年間を振り返り、同社の濱田典保社長は「従業員一同、自分たちで考え行動し、改善するようになった。一歩ずつ確実に前進している」と現況を報告。朔日餅の販売については、「今回の八朔粟餅は朔日餅の再開ではないことをご理解いただきたい。9月以降の朔日餅の販売についてはまだ何も決まっていない」と話す。「八朔粟餅の味は、昔からの『赤福』の味。多くの人に召し上がっていただければ」とも。

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