赤福、9カ月ぶりに「朔日餅」再開へ-8月1日本店のみで限定販売

8月1日に販売する「八朔粟餅」。「竹皮入り」と「化粧箱入り」は販売しない。

8月1日に販売する「八朔粟餅」。「竹皮入り」と「化粧箱入り」は販売しない。

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 赤福(伊勢市宇治中之切町)は7月14日、「八朔粟餅(はっさくあわもち)」を8月1日に販売すると同社ホームページで発表した。

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 旧暦の8月1日を「八朔」といい、伊勢地方ではこの日に五穀豊穣や無病息災を祈願し、伊勢神宮に参拝する「八朔参宮」という風習も今でも残る。今年も「外宮さんゆかたで千人お参り」などの催しも開催される。

 八朔粟餅は、同社が戦前からその参拝者に対して提供していた餅のことで、見た目は赤福餅と変わらないが、粟入りの餅に黒砂糖餡で包んだもの。今回は、8個入り=700円、12個入り=1,000円と、店内飲食用の3個入り=280円のみの販売で、それまで販売していた「竹皮入り」「化粧箱入り」は販売しない。

 1月を除き毎月1日に販売していた「朔日餅(ついたちもち)」は1978年から始まり、2月=立春大吉餅、3月=よもぎ餅、4月=桜餅、5月=柏餅、6月=麦手餅、7月=竹流し、8月=八朔粟餅、9月=萩の餅、10月=栗餅、11月=ゑびす餅、12月=雪餅をそれぞれ販売、毎月1日は早朝から本店前には行列ができ、ほとんどの朔日餅が午前中に完売していた。

 「伊勢の人にとって『八朔』は特別な日。八朔粟餅だけは欠かさず購入していただく地元の人も多い」と同社広報の中頭敏治さん。「9月以降の『朔日餅』の販売については、今の時点では何も決まっていない」(中頭さん)と話す。

 「八朔粟餅」の販売は赤福本店のみで朝5時から。整理券の配布は行わない。持ち帰り用の販売は1人4箱まで。

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