「赤福」信頼回復目指し次の300年へ始動-初日は昼過ぎに完売

「赤福」の再開にテレビ局、新聞社などたくさんの報道関係者が詰めかけた。写真は2月6日朝5時開店すぐの本店前。

「赤福」の再開にテレビ局、新聞社などたくさんの報道関係者が詰めかけた。写真は2月6日朝5時開店すぐの本店前。

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 三重県から営業停止処分を受けていた創業300年の和菓子メーカー「赤福」(伊勢市宇治中之切町)が2月6日、営業を再開し初日の「赤福餅」を完売した。

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 同社は一度製造した製品を冷凍保存し、解凍した日を製造日と表示した行為などがJAS法違反、店頭から回収した商品を再販売していたことなどが食品衛生法違反に当たるとして、三重県から営業禁止処分を受けていたが1月30日に解除され、6日の再開となった。

 同社は「コンプライアンス諮問委員会からの報告書」で次の改善を報告。冷解凍設備の撤去、大阪・名古屋工場の操業停止、製造年月日を印字できる印字機の導入などハード面の改善に加え、折り箱の側面に「謹製の日付」を印字し、原材料の表示順を「砂糖、小豆(北海道産)、もち米(国産)、糖類加工品(大豆を含む)」と変更、包装紙にあった「ほまれ」の文字削除などの変更を行った。社内の組織面・ソフト面では、全従業員が直接社長宛に提案・意見できる「改善提案箱」を設置したほか、「品質保証部」「生産管理部」「お客様相談室」「コンプライアンス室」「内部監査室」を新設。さらに従業員からの通報を受け付けるための「コンプライアンス・ホットライン」を導入した。また、三重県HACCP、ISO9001 の認証取得も目指すという。

 再開初日、同社浜田典保社長は朝5時の本店開店時に「おはようございます。この度は、私どもの不始末によりまして、お客様にたいへんご迷惑おかけしましたことを改めておわび申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。長らくご不自由おかけしましたが、ただ今より赤福本店再開させていただきます。改めまして末永くごひいきたまわりますようよろしくお願い申し上げます。いらっしゃいませ」とあいさつした。

 同社管理部広報課長の中頭敏治さんは「今日からが再スタート。商品の品質、安全面で安心して召し上がっていただけるように法令順守に従い、品質管理を徹底する。その積み重ねで失った信頼を取り戻したい」と話す。

 同社は初日の3店舗合計売り上げ個数を公表。8個入り(700円)=9,093個、12個入り(1,000円)=5,129個、20個入り(1,700円)=224個、2個入(220円)=1,050個で、店内飲食用一盆3個入(280円)=2,109個。本店への来客数は2,539人だった。

 初日に詰めかけた客の大半が赤福(赤福餅)のファンだったため全体的に好意的な反応だったが、志摩市在住の男性は「起こしてきた不祥事は客を欺いていたことで決して許されるものではないことを深く認識し、十分反省しなければいけない。創業300年の節目で初心を再考するきっかけの年としては絶対忘れない年になってしまったが、その反省を踏まえて、お伊勢さんを訪れる人のため、地域のために貢献する会社になってもらえれば。そして今日が次の300年を築くはじめの一歩になるように応援したい」と、エールを送りながらも戒めた。

 再開2日目の本店の朝も、「赤福餅」を求めて約100人近い客が行列を作った。五十鈴川店でも開店前には行列ができていたが、10時の時点で内宮前店ともに混乱はないという(同社管理部広報)。

「赤福」4カ月ぶりに営業再開-「赤福餅」を求めて行列(伊勢志摩経済新聞)伊勢エリアの地域文化誌で「赤福300周年」を特集(伊勢志摩経済新聞)赤福ホームページ

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