1908（明治41）年9月8日創業の海苔問屋伊勢小町本舗「かねやす」（伊勢市吹上2、TEL 0596-24-0123）が今年、開業100年目を迎えた。

昨シーズン、新物の黒海苔を見せてくれる四代目笠井大輔さん

　同店は、創業者の笠井安兵衛さんが乾物といわれる干した海藻類やしいたけ、干ぴょうなどを販売したのが始まりで、二代目笠井義夫さんがそれを継承、現在の三代目笠井幹夫社長が海苔、あおさの販売を中心とした乾物類の専門商社として成長させた。自動車などなかった時代の創業当時は、大八車に商品を載せ志摩まで売りに行っていたという。

　巻きずしやおにぎりに使用する「黒海苔」や海苔の佃煮などに使用する「青海苔＝あおさ」の販売を中心に、鳥羽の桃取産や志摩産の最高級品を仕入れ、地元のすし店や和食店に納めている。

　四代目に当たる笠井大輔さんは「吹上の小売り部本店とインターネット店で、100周年の感謝の気持ちを込めて歳末大売出しを開催している。歳暮・年賀にピッタリのギフト商品をお値打ちで販売しているので、この機会にぜひお買い求めいただければ」とPRする。「今年の『新物』の黒海苔の入札は12月11日。新物の焼海苔の販売はそれ以降になる」と補足する。

　同社本店での歳末大売り出し期間は同13日まで、ネット店は同27日まで。本店の営業時間は10時～16時。日曜・祝日、第2・4土曜休み。