伊勢をこよなく愛し、伊勢とゆかりの深い俳人「山口誓子」(1901年~1994年)の命日に当たる3月26日前後に、「山口誓子俳句館特別展」を開催する。
京都生まれの山口誓子は、東京大学の俳句会で活躍し、「ホトトギス」で高浜虚子に注目されて俳壇に登場。1941年~1953年まで伊勢で療養生活を送る。1948年に俳誌「天狼」を創刊。句集「凍港」「激浪」「青銅」などがある。
1993年7月におかげ横丁の完成と同時にオープンした「山口誓子俳句館」は、誓子俳句を継承する記念館として活動。
同特別展は、毎年テーマを決めて開催し、今回のテーマは「色を詠む」。誓子のあまたの代表句から、今回は「色」に着目し、誓子の「色」に対する鋭い感性から生まれた作品を紹介する。誓子直筆の作品約36点、色紙16点 短冊6点、軸1点、陶器1点、紙本6点、筆墨集4点、写真2点の展示も。
開催期間3月30日まで。開館時間 9時30分~17時。「第109回徳力富吉郎版画館企画展『花ごよみ』」も同時開催(4月24日まで)。入館無料。