伊勢市出身の橋本紡(はしもとつむぐ)さんが書いた小説「半分の月がのぼる空」の映画化が、アニメ化、ドラマ化に続き決定し、5月4日から三重県内、伊勢市内各所で撮影が行われている。
ストーリーの中で特別な場所として登場する「砲台山」のモデルとなった「虎尾山」山頂から伊勢市街地を見下ろす。
120万部以上のセールスを記録する小説「半分の月がのぼる空」(電撃文庫)は、伊勢市内の病院や高校などが舞台となり、病気で入院する17歳の高校2年生の男女を描く恋愛物語。原作に登場する場所を実際に訪れる「聖地巡礼」も盛んで、ストーリーの中で特別な場所として登場する「砲台山」のモデルとなった「虎尾山」(尾上町)には、今でも全国からファンが訪れている。
現在はNPO法人自利利他(同市本町)の山本雅則代表らが中心となり、ファンへのサポート、交流なども活発に行われている。「ファンは訪れるだけの行動から発展し、虎尾山の清掃活動や登山道の整備など能動的に活動してくれる人が多い。小説への純粋な思いや橋本さんへの敬意がファンの行動から読み取れるので、今回の映画化は自分も含めファンにとっても大きな喜びに代わっているはず」と話す。
現在、5月29日までエキストラを募集中。同9日・10日には、文化祭シーンの撮影を行う予定で、生徒役、教師役、父兄役、劇団員役など大量のエキストラを募集している。
映画「半分の月がのぼる空」伊勢実行委員会委員長も務める山本さんは「撮影がスムーズに進行し、いい映画ができるように現地でのお世話を当実行委員会で対応させていただいている。温かくお見守りいただき、ご協力いただければ」とPRする。
問い合わせは伊勢志摩フィルムコミッション(二見町茶屋、TEL 0596-44-0800)まで。エキストラへの応募は、映画「半分の月がのぼる空」伊勢実行委員会(FAX 0596-21-1556、メール hantuki55ise@gmail.com)まで。