伊勢志摩の食と健康を研究(健究)する「いせしま食楽人健究所(いせしまくらうどけんきゅうしょ)」(所長=美濃豊松さん、事務局=伊勢保健福祉事務所内)は昨年、伊勢志摩内の飲食店を5段階で評価する「FIVE PEARLS(ファイブパール)」認定店を決定するため、秘密裏に覆面調査員を同地域内の飲食店に送っていた。
「いせしま健康もてなしの店」登録の伊勢の老舗日本料理店「大喜」の花見弁当
そして、調査員の調査結果に基づき決定した「ファイブパール」認定店の発表を3月6日、「伊勢志摩発 食の祭典『いせしま食楽人祭2010』」(主催=いせしま食楽祭実行委員会・伊勢調理師協会・伊勢保健福祉事務所)のイベント会場で実施する。会場は、三重県営サンアリーナ(伊勢市朝熊町)レセプションルーム。開催時間は10時~14時。
「いせしま食楽人健究所」は、伊勢志摩の食と健康をテーマに活動する「いせしま健康もてなしの店推進委員会(会長=奥田守さん)」をよりブラッシュアップさせ、食を楽しみ人を元気にすることから(料理を)作る人の想いと食べる人の想いをつなぎあわせ「食の力」を追求するため昨年1月に設立。「いせしま健康もてなしの店推進委員会」は、2000(平成12)年設立、現在広域伊勢志摩圏内の飲食店80店が加盟し、料理、サービスに関する勉強会などを行う。
「ファイブパール」認定制度は、「いせしま健康もてなしの店」の認定制度をさらに厳しくしたスペシャル認定制度で、「料理」「サービス」「衛生管理」「雰囲気」からなる全40項目中20項目以上をクリアし、3・4・5パールと3段階で評価する。最高級認定の「5パール」は40項目中30項目以上をクリアしなければ認定されない。
同イベントでは、認定式のほか、「高校生レストラン」で有名な三重県立相可高等学校(多気郡多気町)教諭の村林新吾さんの話や、「いせしま健康もてなしの店」の取り組み発表、伊勢調理師協会が昨年取り組んできた伊勢の薬草を使用した「伊勢の薬草弁当」(1,000円)や地元生産者と共同企画した「元気メニュー」などフードの販売・試食コーナーも開設される。
同イベント事務局を務める岡田ひろみさんは「覆面調査員を秘密裏に潜伏させたつもりだったが、後から聞いた話によると『おかしな客』とバレバレだった(笑)。初めての試みの『ファイブパール』認定制度だが、多くの人に知って頂けるようにと思い、食の祭典『いせしま食楽人祭2010』を開催する。たくさんの人に来て頂き、『ファイブパール』制度とその認定された店舗を知っていただくきっかけになれば」とPRする。