サーファーらが集まる国府浜・阿児の松原近くで24年間営業してきた飲食店「ポパイ」(志摩市阿児町国府、TEL 0599-47-3035)が4月28日、国府の店主自宅を改装し移転、新規開店した。店主の太田真輔さんは77歳になる。
同店は、1986年から志摩に移住する大阪出身の真輔さんと妻の多鶴子さんが営み、空揚げ定食や親子丼、カレーなどのメニューが人気を集めていた。「『おいしくてボリュームがある』と波乗りに来るたびに寄って行ってくれる常連のサーファーに支えられて24年間が過ぎた」と振り返る。
新たに自宅を改装して店をオープンした理由について真輔さんは「これまで入居していた建物を壊すことになり退去しなければならなくなった。もう商売は終わり――とも思ったが、何もしないよりはお客さんと話をしながら体を動かしていた方が健康にもいいから(笑)」と打ち明ける。
「細々と生活できればそれで十分」(多鶴子さん)とメニュー価格も、これまでよりもさらに安く設定した。新メニューは、コーヒー、紅茶(各300円)、コーラ(200円)、カレー(500円)、お好み焼き、焼きそば(各400円)、お好み焼き定食、焼きそば定食(各600円)。
多鶴子さんは「特に今回は焼きそばの味にこだわった。何日か試行錯誤を繰り返しながら、納得のいく味にならないで悩んでいたとき『大阪で飲食店をしていた母ならどうするだろうか?』と思い、天国の母からアイデアをもらった。その味は秘密(笑)」と話す。
営業時間は9時~17時。