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誰からも注目されなかった樹齢150年のサザンカ、満開で脚光集める-南伊勢町

南伊勢町切原「林光庵」の樹齢150年のサザンカ、満開で脚光集める-切原の町を見下ろす

南伊勢町切原「林光庵」の樹齢150年のサザンカ、満開で脚光集める-切原の町を見下ろす

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 南伊勢町切原の町を一望できる高台に建つ林光庵(りんこうあん)境内で、昨年まで誰からも注目されなかったサザンカの2本の木に花がつき満開を迎えている。12月12日からは、夜間も楽しもうとライトアップが始まった。

これまで注目されなかった南伊勢町切原「林光庵」の樹齢150年のサザンカ

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 林光庵の創立年代は不詳、1618年に亡くなったとされる元紀州出身の小山治左衛門藤原正信が生前に地蔵尊を祭ったとされ、1600年ごろ(慶長年間)にはあったと推測される尼寺。境内には1748年2月仏日と記される石仏地蔵尊がある。いつのころか火災に遭い、1859年に入仏供養を行い再建された。記録が残る歴代住職は、森田恵隆禅尼が1867年~1897(明治30)年、その後大江龍瑞尼が1911(明治44)年に継承し再興したが1931(昭和6)年に81歳で亡くなり、それ以降、空院となる。毎年地蔵盆を8月24日に開催する。現在の建物は3年前に建て替えたもの。

 これまで誰からも注目されなかった理由について、世話人の右田嘉次さんは「空院となり境内の一部の管理が行き届かなくなり、ほかの木が覆い茂っていたため、毎年花を咲かせていたにもかかわらず目立たなかった」と説明する。翻って注目されるようになった理由については、「覆い茂っていたヒノキやサクラの木を昨年伐採して木全体に光が差すようになり、元気になって今年11月下旬に枝いっぱいに花を付けたから。それを見て近隣の住民が驚いた」と話す。

 「山茶花」と書くサザンカは、ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹。秋から冬に花径5~7センチ、桃や赤、白色の花を咲かせる。ツバキとの見分けが難しいが、花弁が散らずに茎から花すべてが落ちるツバキに対して、サザンカは花弁がパラパラと散る。

 同院のサザンカは、薄桃色の一重咲きと赤色の八重咲きの2本あり、共に推定樹齢150年以上と確認されている。見ごろは今月いっぱい。

 同院総代の山下恭正さんは「サザンカが注目されて、お寺に興味を示してくれる人が増えればうれしい。今後、竹林・山の整備など行いきれいに管理し、切原の名勝となるように励みたい」と話す。

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