「黄金のオニオコゼ」を携帯電話の待ち受け画面にすると金運がアップすると話題に上る志摩マリンランド(志摩市阿児町賢島、TEL 0599-43-1225)に9月15日、新たに上向きに泳ぐ魚を展示した神社の形の水槽「賢島(かしこいしま)神社」が完成した。
1970年に完成した同水族館、マンボウやペンギン、巨大ド-ナツ型回遊水槽で泳ぎ続けるブリやカンパチ、海女の餌付けショーなどが人気を集めている。映画「小さき勇者たち~ガメラ」に出演し2006年に同館に贈られた2匹のケヅメリクガメは年々巨大化、2009年1月から展示を始めた「黄金のオニオコゼ」の水槽前には、携帯電話を構える客で列ができる。修学旅行シーズンになると、多くの小・中学生が同館を訪れている。
同神社は、同水族館の大久保修三館長の長年の夢が形になったもの。大久保館長は「ここは賢島(かしこじま)という地名で、その名にちなんだ『かしこいしま神社』を作りたいと思っていた。学力アップ、試験合格などにつながるご利益があるように願いを込めて作った」と説明する。
「神社」は、幅85センチ、奥行き60センチ、高さ90センチ、水量約450リットルの水槽がヒノキでできた社殿の中に納められ、千木(ちぎ)や鰹木(かつおぎ)など伊勢神宮の神明造に倣った。2本のサカキを置いただけのシンプルな展示の水槽の中では、上向きに泳ぐハゼの仲間「アオギハゼ」14匹と、ウマくいくようにとタツノオトシゴ類最大種の「オオウミウマ」10匹が「ご神体」として泳ぐ。
同館広報・営業担当の藤谷廣行さんは「『ご神体』の魚選びで、体が細長く平らな体長15センチほどの『ヘコアユ』というダンスを踊っているような不思議な動きをする魚がいるが、下向きに泳ぐため却下した(笑)。『黄金のオニオコゼ』で金運アップし、『賢島神社』で学業アップ。お礼参りとして再館してもらえるようになればうれしい」と期待を込める。
開館時間は9時~17時。入館料は、大人=1,250円、中高生=700円、小学生=500円、幼児(4歳以上)=300円。