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FM三重のパーソナリティーやリポーターに新人21人-国の雇用対策で

FM三重のパーソナリティーやリポーターに新人21人、国の雇用対策で、鳥羽市提供の「人が好き 鳥羽が大好き~心に残る旅で出会ったちょっといい話~」収録風景

FM三重のパーソナリティーやリポーターに新人21人、国の雇用対策で、鳥羽市提供の「人が好き 鳥羽が大好き~心に残る旅で出会ったちょっといい話~」収録風景

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 国の雇用対策事業を利用したユニークな取り組みが全国で行われている。三重県ではFM三重(津市)のラジオパーソナリティーやリポーター、ディレクターなどラジオの番組スタッフとして計21人が雇用された。

全国から集まった剣の達人たちに交じって突撃リポート-FMラジオ番組「おいないさ南伊勢」

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 厚生労働省は、地域の創意工夫で継続的に雇用を創出する「ふるさと雇用再生特別基金事業」、失業者等の一時的な雇用・就業機会を創出する「緊急雇用創出事業」、介護、医療等今後の成長が見込まれる分野での雇用創出・人材育成を目的に「重点分野雇用創造事業」を平成23年度事業として実施。例えば、名古屋市は「ふるさと雇用事業」を活用し2009年11月に観光PR隊「名古屋 おもてなし武将隊」を結成し話題を集めた。今年8月には愛知県も「あいち戦国姫隊」を「緊急雇用創出事業」で結成した。またこの制度を利用し、福島県や宮城県、岩手県では被災地支援を事業とした雇用創出を行っている。

 三重県内では各市町がFM三重のラジオ放送を活用し、観光PRなどを目的としたラジオ番組を制作。「ふるさと雇用事業」を活用し、「志摩ってこ~ね」(志摩市)、「元気ですたまき」(玉城町)「ほっと紀北町」(紀北町)、「おいないさ南伊勢」(南伊勢町)、「きらり伊賀」(伊賀市)の5番組、計16人が、「緊急雇用創出事業」で、「人が好き 鳥羽が大好き」(鳥羽市)、「天然・素・こもの」(菰野町)の2番組、計5人が契約社員として採用され、新人ながら番組作りに奮闘し、新たな切り口で地域に光を当てている。

 毎週金曜の12時30分~12時45分に放送される鳥羽市提供の「人が好き 鳥羽が大好き~心に残る旅で出会ったちょっといい話~」では、多気町出身の下村梨恵さんと伊勢市出身の村田美星(みほし)さんがラジオ番組の制作などを手掛けるオフィス・ワン・ツー・テン(伊勢市)の契約社員として採用された。番組は、事前に同市内を歩いて取材し、実際にあった人から聞いたいい話や感動のエピソードをまとめ、ベテランの西村尚美さんと下村さんがユーモアを交えたトークで紹介している。

 毎週木曜12時~12時55分放送の「志摩ってこ~ね」では、小林寿子さんが合歓の郷(志摩市浜島町)の里山をウオーキングしたり、同16時~16時30分放送の「元気ですたまき」では、笹野美夕妃さんが稲刈りを体験するなど、地域との密着感を提供。毎週火曜16時~16時30分放送の「おいないさ南伊勢」では、小野寺昌代さんが8月28日にあった「剣祖祭」で全国から集まった剣の達人たちに交じって実際に刀を持って演武を行う突撃リポートを敢行した。

 FM三重の山本雅之さんは「フレッシュ感を出しながら、テレビのバラエティー番組のような構成を目指して作っていることもあり、リスナーの反応もいい」と話す。「今回の21人が、今後放送業界などで活躍できるように人材育成面には特に力を入れている。各番組とも市町の提供で、(事業が終わると)本年度で終わる可能性もあるので、継続してもらえるよう働きかけているところ」とも。

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