国会の空転、景気の停滞、東日本大震災、原発事故など今の世の人々の不安な気持ちを吹き飛ばそうと1月8日、「伊勢ええじゃない会」(石川雄一郎会長)が「ええじゃないか、ええじゃないか」と明るく騒ぎながら伊勢神宮外宮から内宮までの約3キロの距離を練り歩いた。
同会は、幕末に「ええじゃないか」「ええじゃないか」と明るく騒ぎ、社会不安を吹き飛ばそうと民衆の間から巻き起こった社会現象を再現し、明るく楽しい世にしていこうと毎年仮装による伊勢参りを実施、今回で8回を数える。
傾奇(かぶき)者や女装、忍者などに仮装し「ええじゃないか」と連呼しながら歩く集団が、内宮の門前町として栄え今も大勢の参拝客が行き交うおはらい町通りに差し掛かると、一般人も巻き込みながら楽しく「ええじゃないか、ええじゃないか」と盛り上がった。成人式を終えた新成人を見つけると取り囲み、「新成人、新成人」と掛け声で祝った。
同集団に捕まった同市出身の新成人は「社会不安だらけのニッポンだけど、社会のために何か貢献し、私たち新成人が明るい社会を作っていかなければいけないと思った。捕まってビックリしたけど、とっても良い事が起こりそう」と感想を漏らした。