伊勢志摩エバーグレイズ(志摩市磯部町、TEL 0599-55-3838)で3月10日、「バーベキュー検定」が行われ、18人が受講した。
鶏肉の焼き方を伝授する下城会長。伊勢志摩エバーグレイズで「バーベキュー検定」
同検定は、バーベキュー文化の発展と啓発、「スマートバーベキュー」の普及を目的に設立された「日本バーベキュー協会」(東京都世田谷区)が認定する民間資格の一つ。これまで初級インストラクター約1700人、上級インストラクター約30人を輩出した。
同検定では、食材を焦がさないように炭の火力を調整するための「スリーゾーンファイア」や「ツーゾーンファイア」、火おこしのためのチムニースターター、火力抑制のための水鉄砲、炭の火を消し再利用するための火消し壷の3つを「バーベキュー三種の神器」と呼ばせるなどユニークな講義と、実際に2センチの厚さの牛肉や鶏肉、野菜などを焼き、試食し、味を楽しみながら実技で学んだ。参加者は、その後30問の筆記試験を受けた。
愛知県から一人で参加した船井佐織さんは「私や家族はバーベキューが大好きで、1カ月に4回以上やるので、ずっと(同検定に)興味があり、近くで検定があれば参加したいと思っていた。今回受講して、目からウロコでした。バーベキューの認識が変わった」と感想を漏らした。
同協会の下城民生会長は「関東ではにわかにバーベキューブームが起こっているが、一方で公園などでのバーベキューの禁止条例を制定する地域も多く、自由にできない現状がある。現在、自治体などと手を組みマナーや実技の講習会の開催なども増え、協会設立時の思いが社会に受け入れられるようになってきた。福井県の高浜町はバーベキューで町おこしに成功した事例の一つだと思う」と話す。