志摩市の1人の女性職員が市民に見てほしいと一念発起、市内の有志らと共に立ち上げた「志摩の幸つなげようプロジェクト 」と同市職員組合が主催する映画「ふるさとがえり」の上映会と林弘樹監督のトークショーが3月17日、磯部生涯学習センター（磯部町、TEL 0599-55-0142）で開催される。

鳥羽フィルムフェスティバル2010

　全国の自治体職員を対象に研修プログラムを行っている「東京財団」（東京都港区）の週末学校で学んだ同市の仲井裕子さんが、その研修の中で見た映画に感動。「やらねば」との思いから同プロジェクトをスタートさせた。

　昨年夏公開された同作品は、岐阜県恵那市の市民の心を一つにしたいという思いから製作されたもの。ストーリーは、消防団とまちの人々のドラマから、地域における「つながり」を描き、 一つ屋根の下、大家族のような 「ふるさとの姿」 を描く。 ふるさとの人々、それを優しく包み込む自然…。しかしその反面「田舎」が抱える矛盾や葛藤も浮き彫りに。 渋江譲二さん、佐藤仁美さん、 高畑淳子さん、村田雄浩さん、笑福亭鶴光さん、斎藤洋介さん、 前田健さんらが演じる。 経済産業省をはじめ国の各省庁、全国の自治体などでも「地域ロードショー」が行われている。

　仲井さんは「まちはそこに住む一人ひとりが支え合い、関わり合い、一人では生きていない、ということを感じ、考えさせられる映画。多くの人に見ていただき何かを感じていただければ」と話す。

　開場は15時30分。映画上映＝16時～18時15分、トークショー＝18時15分～18時45分。入場無料。