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伊勢で「パブロ音楽祭」-地元学生ら100人がプロのテクニックをマスター

伊勢で「パブロ音楽祭」-地元学生ら100人がプロのテクニックをマスター

伊勢で「パブロ音楽祭」-地元学生ら100人がプロのテクニックをマスター

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 伊勢の子どもたちに本物の音楽を聴かせたいと毎年開催している「パブロ音楽祭」が今年も8月18日、伊勢市観光文化会館(伊勢市岩渕)で開催された。

「パブロ音楽祭」同時開催の公開レッスン

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 今年で5年目を迎えた同祭は、世界で活躍するクラシック音楽奏者を伊勢に招待し、コンサートと併せてプロ奏者から直接学ぶレッスンを開いている。今回のレッスンは、トランペットを坂井俊博さん、クラリネットを橋本光博さん、トロンボーンを篠崎卓美さん、フルートを中村明子さん、パーカッションを松下彩野さんが、それぞれ担当。コンサートでは5人に加え、鈴村真貴子さんがピアノを演奏した。

 2010年から始まったレッスンは、初回8人だけだったが翌年20人、昨年は70人と年々参加者が増えている。今回は、宇治山田、宇治山田商業、明野の高校生、倉田山、宮川、玉城、殿町の中学生計100人以上が参加するまでになった。

 「伊勢の地を音楽であふれるまちに」と夢を持ち活動する西村充雄さんが吹奏楽部で練習をしていた高校生のころ、「本物の音楽を聴きたい」「プロの奏者から直接指導を受けたい」と思っていたが実現できなかった経験を今の子どもたちにはさせたくないと決意したのが同祭開催のきっかけ。これまで自費と労力を惜しまず毎年開催してきた。昨年からは、同館を運営するNPO法人「まなびの広場」(同)が西村さんの思いに賛同し、同祭の会場設営や運営スタッフの手配など共催者となりバックアップする。

 レッスンでは、姿勢の大切さをわかりやすく説明、良い姿勢、悪い姿勢での音の出方などを、それぞれ実践し学生たちは体感しながら理解していた。昨年もレッスンに参加した倉田山中学校2年生の野田伊津さんは「1年前はトランペットを始めたばかりだったので坂井先生の言っていることがよく分からなかったところもあったが、今回はよく理解できた。実際に指導通りにやってみたら音がとてもよく響いたのでうれしかった。とても有名な先生から教えてもらえることに感謝している。来年も参加したい」と感想を漏らした。

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