太陽神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る伊勢神宮内宮(ないくう)で1月11日、伊勢神宮の別宮や摂社、末社、所管社の計125社の神々が一堂に集い「大新年宴会」をするとされる「一月十一日御饌(いちがつじゅういちにちみけ)」が行われた。
正殿前の東にある四丈殿(よじょうでん)に神職全員が参列し御饌を供えると、神様の大新年宴会が始まる。宴が盛り上がると、神楽殿東にある五丈殿に会場を移し、平安時代の衣装を着けた6人の神宮楽師たちが笛や篳篥(ひちりき)、琴の調べに合わせて歌を歌い、腰に太刀をつけた6人の舞人が「東遊(あずまあそび)」を舞う「余興」が始まる。
昨年10月、内宮の正宮と別宮・荒祭宮(あらまつりのみや)と、外宮(げくう)の正宮と別宮・多賀宮(たかのみや)で神様のお引越しにあたる「遷御(せんぎょ)」を無事終え、新年を新しくなった社殿で迎えた天照大御神と豊受大神(とようけのおおみかみ)。今年から12の別宮で式年遷宮行事が本格化する。
昨年1年間の内宮・外宮の総参拝者数は延べ1420万4816人と過去最高を記録した。今年の伊勢神宮内宮・外宮の正月3日間の参拝者数は、内宮=41万1192人(昨年は38万4525人)、外宮=20万2595人(同17万1997人)、計61万3787人(同55万6522人)だった。