「伊勢の子どもたちに本物のクラシック音楽を」と毎年開催しているプロによるクラシック演奏会が10月26日、伊勢市観光文化会館(伊勢市岩渕、TEL 0596-28-5105)で開催される。
これまで5回行ってきた「パブロ音楽祭」を今回から同会館と共催する。「伊勢の街の音楽祭」と改名、これまで「パブロ音楽祭」の主催者として継続してきた西村充雄さんが実行委員長を務める。
高校生の西村さんが吹奏楽部でホルンを吹いていたころ、「本物の音楽を聴きたい」「プロの奏者から直接指導を受けたい」と思っていたが実現できなかった苦い経験を、今の子どもたちにはさせたくないと決意したのが同祭開催のきっかけ。
今回の演奏者は、パリ国立歌劇場管弦楽団(パリ・オペラ座管弦楽団)の首席フルート奏者カトリーヌ・カンタン(Catherine Cantin)さん、同団首席オーボエ奏者のクリストフ・グランデル(Christophe Grindel)さん、パリ管弦楽団首席ホルン奏者アンドレ・カザレ(Andre Cazalet)さんの3人と、橋本光博さん(クラリネット)、福士マリ子さん(ファゴット)、岡本愛子さん(ピアノ)の計6人。
西村さんは「日本とフランスで演奏する岡本さんの友人で2012年の『パブロ音楽祭』で演奏をしたカトリーヌさんとクリストフさんが伊勢のことをとても気に入ってくれて、友人のアンドレさんにそのことを話したことがきっかけで、日本での演奏会に合わせて伊勢まで足を運んでくれることになり実現した」と話す。
演奏会では、ルーセルの「ディヴェルティメント」、ラヴェルの「メヌエット嬰ハ短調(遺作)」「パレード(遺作)」、ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、プーランクの「エレジー」「オーボエとピアノのためのソナタ」「六重奏曲」などを予定。
13時30分開場、14時開演。入場料は、一般=3,000円(当日3,500円)、学生=1,000円(同1,500円)。チケットは、同会館、三重県営サンアリーナ(朝熊町)、村井楽器店(御薗町長屋)、古川書店新道本店(一之木)、同度会橋店(小俣町宮前)、松阪市市民文化会館内喫茶花音(松阪市)、ギャラリーボナール(玉城町)、鳥羽ショッピングプラザハロー(鳥羽市)などで扱う。