伊勢の養殖研究所を一般公開-クルージングやクエの餌やりも

養殖研究所が年に一度の一般公開。写真は開催ポスター

養殖研究所が年に一度の一般公開。写真は開催ポスター

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 独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所、南勢庁舎(度会郡南伊勢町中津浜浦、TEL 0599-66-1830)は8月25日、「いつまでも美しい五ケ所湾」をテーマに施設の一般公開を行い、同時に来場者向けに無料イベントを開催する。

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 同センターは、主に海産魚介類の養殖に関する調査研究を行う機関で、不可能だといわれていた卵からシラスウナギまでの養殖を、2003年に世界で初めて成功させ世界的に話題を集めた。施設は南勢庁舎(同)、玉城庁舎(度会郡玉城町)、札幌魚病診断・研修センター(北海道札幌市)、栽培技術開発センター(大分県佐伯市)、栽培技術開発センター古満目分場(高知県幡多郡)で構成されている。一般公開は玉城庁舎と毎年交互に開催している。昨年は約830人が来場した。

 今回の一般公開では「魚粉を減らした環境に優しい養殖飼料」と題して同生産システム部飼餌料研究グループチーム長の山本剛史さんによる講演を予定。一般の人にもわかりやすく養殖魚が成魚になるまでの飼料について紹介する。そのほか「五ケ所湾クルージング」「海藻のしおり作り」「金魚すくい」「タッチプール、ミニ水族館」「クエの餌やり」などのイベントを開催。「五ケ所湾クルージング」では調査艇を利用して五ヶ所湾をクルージングする。「クエの餌やり」では現在研究中のスズキ目ハタ科の魚で「幻の魚」とも言われ、稚魚から育てた養殖のクエや直接漁師が捕った天然のクエなど(大きさ=30~70センチ)15匹に対して直接餌やりができる。

 同研究所業務推進部の首藤宏幸さんは「当日はすべて無料なのでたくさんの人に来ていただき楽しんでほしい。養殖研究所で何を研究しているかを見学していただければ」と話す。当日来場者には記念品をプレゼントする。公開時間は10時~15時。

独立行政法人水産総合研究センター養殖研究所

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