志摩の郷土料理などを研究する女将の会「志摩いそぶえ会」は4月8日、海藻を使った料理のレシピ集「海藻レシピ」と、志摩の郷土料理レシピ集「きらりレシピ改訂版」の発表会を志摩文化会館(志摩市志摩町和具)で開催した。
2003年11月発足の同会は、志摩地方に伝わる郷土料理の研究を通して、その普及と食文化の継承・発展などを目的に活動する。同小冊子の発刊をきっかけに、料理レシピのデータベース化のため、メンバーそれぞれがパソコン操作を習得し、インターネット版の料理レシピ集も同会のホームページで完成させ公開している。
今回新たに「志摩からの香り-きらり志摩市-海藻レシピ」を2万部発刊。主に志摩地方でとれる海藻類を使った料理を紹介する。さらに、2005年に3万部を発刊した「きらりレシピ」の在庫がなくなったことを受け、改訂版として2万部を増刷。料理ごとのカロリー数を計算したグラフを表示し、昨年12月に発表した「真珠てこね寿司」と、今が旬の桜鯛を使った「めでたいてこね寿司」の料理を追加し「グレードアップ」を図った。
同会会長の伊藤泰子さんは「志摩地方は食材が豊富で、昔から独自の食文化も発展している。イセエビやアワビなどの食材は確かに魅力的ではあるが毎日食べるようなものではないので、今回の『海藻レシピ』では保存性も高く、安価な『海藻』を使った料理を紹介しようとみんなで話し合った。国の方針で4月から『メタボ検診』も義務化されたので、ヘルシーな海藻料理がさらに注目されれば」と話す。
同冊子は基本的に希望者に無料で配布し、直接取りに来られない人にも送料の負担程度で配布する。問い合わせは、志摩市観光協会(同市阿児町鵜方、TEL 0599-46-0570)まで。
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