志摩の女将の会「真珠手こね寿司」をPR-郷土料理百選で

写真は手前が「真珠寿司」その奥が「ミニおんこ寿司」。おけ手前が「真珠手こね寿司」その奥が「(カツオの)手こね寿司」

写真は手前が「真珠寿司」その奥が「ミニおんこ寿司」。おけ手前が「真珠手こね寿司」その奥が「(カツオの)手こね寿司」

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 志摩の郷土料理などを研究し、復活・普及させる活動などを行う「志摩いそぶえ会」(会長=伊藤泰子さん)が12月20日、志摩地方の郷土料理「手こね寿司」をアレンジし、真珠貝の貝柱を使った「真珠手こね寿司」のPRを兼ねた試食会を志摩市役所内で開いた。

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 「真珠手こね寿司」は旅館業を営む伊藤会長が、真円真珠発明100周年を記念する年に「旅館の目玉料理に何か真珠にちなんだ料理が作れないものか」と試行錯誤の末に考案したもので、手こね寿司の一般的な寿司ネタ=カツオの代わりに、アコヤ貝(真珠貝)から取れる勾玉のような形をした貝柱を特性のタレに漬け込み「手こね寿司」としている。

 試食会は、「志摩いそぶえ会」のメンバーと一緒になって、広く志摩地域全体で盛り上げようと、その第1弾として企画されたもので、志摩市役所・竹内千尋志摩市長を訪ね、マスコミ関係者を集めて試食、披露会を行った。

 伊藤会長は「たまたま食事に訪れた志摩市長に、『真珠手こね寿司』の試食をお願いしたところ『これはいける。志摩市をあげてPRしよう』となり、急きょ試食会が決定した。性急な市長に困惑していたところに(笑)、農水省の『郷土料理百選』で『手こね寿司』が選ばれ、結果としてちょうど良いタイミングになり、『神様のお導き』に感激している」と話す。「特許をとって自分の旅館だけで独占して売ってはと提案してくれた人もいたが、地域全体で盛り上げた方が結果として自分たちにもプラスになると思うので、みんなでPRしていただければ。今後作り方などを志摩いそぶえ会のホームページで紹介していく予定。1人でも多くの人に認知してもらい食べてもらえれば」(伊藤会長)とも。

 2003年11月発足の同会は、志摩の特産品や郷土料理を研究し、伊勢エビやアワビのさばき方や地元食材を使った料理、昔ながらの郷土料理など約30品目を載せた小冊子「きらりレシピ」(2005年4月発刊)を無料で配布している。また、この地方でかつて食べられていた郷土料理の「おんこ寿司」を復活させたことでも話題を集めた。

 志摩市長は「真珠手こね寿司」を食べた感想を「貝柱の食感を残して、バランスの良い料理に仕上がっている。この時期にしか食べられない『真珠手こね寿司』を食べに、志摩市を訪れていただければ。郷土料理の三ツ星間違いなし」と太鼓判を押す。

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