伊勢のレストラン「ぼうがいっぽん」(伊勢市中之町、TEL 0596-28-2724)で8月24日、柳家さん生(やなぎやさんしょう)さんによる落語ライブが開催された。
同店は、同市出身のオーナーシェフ山下隆弘さんが1993年に創業。フランス料理をメーンに気軽に食べられる西洋家庭料理などを提供する店として、地元客が多く利用する。今年6月にはNHK「ピタゴラスイッチ」の音楽を演奏する「栗コーダーカルテット」のライブを開催するなど、毎月1回ジャズやクラシックなどディナーと音楽ライブを楽しむイベントを企画している。
柳家さん生さんは、落語界で初の人間国宝となった故・柳家小さん師匠の門下・3代目柳家小満んさんに入門、1993年9月に真打ちに昇進した。
この日のディナーには、地元産ツバスのカルパッチョ、カボチャのスープ、豚ヒレ肉のローストなどが並んだ。食事が終わる20時から橘右太治さんによる寄席文字の説明と実演がありその後、さん生さんが登場、「ちりとてちん」「試し酒」の演目が披露され、店内は笑いで盛り上がった。
今回のライブ開催について、山下さんは「音楽以外のライブで落語をやってみたいと思い、たまたま店のブログで知り合った人の友人がさん生師匠の奥さんであることがわかり、お願いした」と話す。
「今回、本物の落語を間近で聞けて自分も大笑いした。好評だったので早速12月のライブも落語に決めた。一度ライブを見に来ていただければ」(山下さん)とも。次回開催は9月12日で、クロマチックアコーディオン奏者のかとうかなこさんのライブ(ディナー付き7,500円)を予定している。