フランス版「ミシュランガイド」で3つ星レストランに選ばれた「ラ・コート・ドール(La Cote d'Or)」(現在は「ル・ルレ・ベルナール・ロワゾー(Le relais Bernard Loiseau)」と改名)のオーナーシェフ・故ベルナール・ロワゾー氏の「世界一の朝食」と絶賛された朝食メニューが、志摩のホテル「プライムリゾート賢島」(志摩市阿児町鵜方、TEL 0599-43-7211)で気軽に食べることができる。
同ホテルは、神戸北野ホテル(兵庫県神戸市)の運営も手がける山口浩総支配人・総料理長率いるエイチ・ワイ・ホスピタリティ・エンタープライズ(同)が運営し、山口シェフとともにフランス「ラ・コート・ドール」出身のジャン・ジャック・ ブランさんが料理長を務める。バターや生クリームをほとんど使わず野菜や食材の持つミネラルを生かして作る「水のフレンチ」をベースに、伊勢志摩の食材を活かした料理が評判を集めている。山口シェフとブランシェフは1992年「神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ」内に日本初出店の「神戸 ラ・コート・ドール」の料理長として指揮を執った。
ロワゾー氏考案の朝食は、厳格な審査基準をクリアした世界のホテル・レストランが加盟(2008年現在56カ国480カ所)する権威ある協会=スモール・ラグジュアリー・ホテル協会(ルレ・エ・シャトーRELAIS & CHATEAUX)から「世界一の朝食」と認められ、ロワゾー氏から「ラ・コート・ドール」以外で唯一提供することを許可されたメニューとなっている。神戸北野ホテルでは「ベルナール・ロワゾー氏からの贈り物」として基本的には宿泊者限定で、プライムリゾート賢島では「オリジナル南欧風朝食」(3,234円)として宿泊客のほかに一般客にも提供している。
朝食メニューは、山口シェフがフランス・イタリア・スペインを旅して自分が「こんなにフルーツたっぷりの朝食があればうれしいな」と思った料理を再現したもの。季節のフルーツを絞ったジュースのほかチョコレート、ヨーグルトなど4種類のドリンク、フルーツのコンポートやプリン、パンナコッタなど5種類のプチデザート、焼きたての自家製パン数種、卵料理にハムやベーコン、バニラやコーヒー、コショウなどのフレバーをミックスしたバター、フレッシュチーズなど。
大阪から親子で旅行に来たという利用者は「大阪の友人から『プライムリゾートに行くなら絶対朝食を食べないかんでー』と言われて来た(笑)。北野ホテルだと予約も難しくなかなか近くても食べに行けないからラッキー。『世界一』というだけにすべて満足。男性というよりは女性向きかも」と感想を漏らす。
同ホテルの亀田博文次長は「地元の方や近隣の別荘オーナーの方々にもご利用いただいている。早朝の清々しい英虞湾を見ながらゆっくりと時間を過ごしていただきたい」と話す。「一般の方のご利用には予約なしでも問題ないが、混雑してご迷惑をおかけしないようにあらかじめご連絡いただければ安心」とも。
同ホテル宿泊プランは、スパニッシュプラン1泊2食付(平日1室2人利用)、1人会員=12,500円、ビジター=16,500円ほか。朝食営業時間は7時~9時30分、チェックイン15時、チェックアウト11時。