広域伊勢志摩圏で初となる福祉タクシー専業事業者「め組福祉タクシー」(伊勢市下野町、TEL 0120-719-152)が7月、開業した。
め組福祉タクシーの車両はトヨタのボクシー。リフト付きで車いす2台、ストレッチャー1台が乗る。
福祉タクシーは、一般乗用旅客自動車運送事業(福祉輸送事業限定)許可を持つ事業者で、車いすやストレッチャーなどを運ぶことができるタクシーを指すことから「介護タクシー」とも呼ぶ。一般のタクシーの様に「流し」や「駅待ち」ができなかったり、健常者だけを乗車することができないなどの制約もある。
代表者でタクシー乗務員を務める小出浩さんは大阪出身で、タクシー乗務員の経験を持ち、ホームヘルパー2級の資格を持つ現役サーファー。サーフィンとレゲエ音楽が好きで8年前、志摩に移住した。髪の毛がレゲエマン独特のドレッドヘアであることから、利用者の間で「モップみたい」「鳥の巣か?」「カツラか?」など冷やかされながらも人気者となっている。
小出さんは「当社は福祉タクシーとしてドアtoドアのサービスからベッドtoベッドのサービスを提供する。外出をあきらめていた人をドンドン外に連れ出し、元気になってもらいたい」と話す。
日本福祉タクシー協会・三重支部の代表も務める小出さんは現在、三重県内で福祉タクシーを普及させるための仲間を募集している。初乗り運賃(1.5キロまで)は630円。