毎年夏至の日に、二見興玉神社(伊勢市二見町)で「夏至祭」が執り行われ、その後、夫婦岩前の海岸で、汚れをはらう禊(みそぎ)が行われる。
禊に参加するために佐賀県から参加するグループも。興玉神社の夫婦岩前に全国から約250人が参加。
年々参加者が増加傾向にある「夏至祭」は今年で18回目。今年の夏至の日にあたる6月21日の3時30分、全国から約250人が参集殿に集った。
祭典が終わると、男性参加者はフンドシに、女性は禊着の白衣に着替え、日の出時刻前に次々と海の中に入って行った。日の出予定時刻の4時40分になると、全員で合掌し、身を清めた。
この日の天気は雨。あいにくの天気で富士山はもとより、太陽も顔を出さなかったが、参加者は禊を終えると爽やかな笑顔で再び同神社境内に姿を現した。
古来より二見浦は、禊浜(みそぎはま)と呼ばれ、伊勢神宮へ参拝する人たちの、心身を清め、罪けがれをはらう場として、浜参宮とも呼ばれ親しまれている。また夏至の日の出が夫婦岩の中央と富士山と太陽を重ねるため、近年カメラマンにも人気が高くなっている。