ヘッドラインニュース
「カエル神」へ恩返し-夫婦岩の大しめ縄「張り替え神事」にハマボウの苗
(2009年05月08日)
恒例の伊勢・二見興玉(おきたま)神社(伊勢市二見町江、TEL 0596-43-2020)の夫婦岩の大しめ縄の張り替え神事が5月5日に執り行われた。
1本の長さが約35メートル、重さ約40キロ、太さ約10センチの大しめ縄5本を高さ約9メートルの男岩(おいわ)と約4メートルの女岩(めいわ)にかける。毎年5月5日、9月5日、12月19日の計3回張り替えられる。大しめ縄は1本1本一般の参列者も交えて手から手へ渡し、法被姿の氏子らによって真新しい大しめ縄がピンと張られた。この日は雨にもかかわらず約800人の参列者が張り替え神事を見守った。
5月の張り替え神事では、もう一つの恒例行事となっている「ハマボウ(黄槿)」の苗のプレゼントがある。苗は、松阪市三雲町在住の刀根政郎さん(92)が2000年から同神社に奉納するのを受けて一般参拝客に配布しているもの。
大東亜戦争に従軍した刀根さんは、相手国の攻撃で鉄帽に敵弾を受け意識を失った。軍医が鉄帽を調べた結果、鉄帽にお守りとして入れていたわずか2センチほどの陶製のカエルのお守り「無事カエルお守り」が衝撃を緩和し九死に一生を得たが、フィリピン北方のバーシー海峡で戦友3万人を亡くした。ハマボウの奉納は、その恩返しと戦友への慰霊のため。
刀根さんは「興玉神社へ感謝の気持ちと、戦友への慰霊のため可能な限りこれからも奉納したい。ハマボウは河口や海浜に咲き、きれいな黄色の花を咲かせる。落花するとそのまま海に流れるのを見て、世界に通じる海に落ちた花が戦友たちへの献花となれば」と思いを込める。
同神社職員は「ハマボウの苗を奉納いただく5月の大しめ縄の張り替え神事は、自分たちにとっても特別なもの。世界の平和を切望する純粋な刀根さんの思いをハマボウの苗に託して、気持ちを込めてお渡している」と話す。
「無垢塩草」でお祓い誰でも自由に、二見興玉神社(伊勢志摩経済新聞)「夫婦岩」の中央に「満月」-「月の出」(伊勢志摩経済新聞)夫婦岩の中央から「ご来光」カメラマンが陣取り合戦(伊勢志摩経済新聞)夫婦岩沖合で「藻刈神事」-「無垢塩草」が脚光(伊勢志摩経済新聞)二見興玉神社
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://iseshima.keizai.biz/headline/693/trackback.html
アーカイブ
伊勢・小木町にラーメン店「濃厚つけ麺 風雲丸」-東海初出店 ラーメン店「濃厚つけ麺風雲丸(ふううんまる)伊勢店」(伊勢市小木町、TEL 0596-36-7667)が2月15日、国道…
290年前に建てられた仁王門下の石畳に「ハートの石」-多気の丹生山神宮寺 地元で「丹生大師(にうだいし)さん」と親しまれる丹生山神宮寺成就院(多気郡多気町丹生)の約290年前に建てられたという仁…
志摩スペイン村上空で「国際宇宙ステーション」の軌道撮影に成功 「星空案内人(星のソムリエ)」や「自然観察指導員」などの資格を持ち志摩市内の小学校教師を務める同市在住・宮本秀明さんが2…
伊勢神宮鳥居前の人々の生活の中の「いい話」、地元ライターが出版 伊勢神宮や伊勢に伝わる風習などに造詣の深い明和町在住のフリーライター千種清美さんが1月31日、伊勢神宮内宮周辺に住む人々…
「ハートのイカ」ラッコにもバレンタインプレゼント-鳥羽水族館 総入館者数日本一更新中の鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555)の人気者ラッコの牡「ロイズ」に2月11…

