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伊勢・松尾観音寺の秘仏「十一面観世音菩薩」、12年ぶりにご開帳

伊勢・松尾観音寺の秘仏「十一面観世音菩薩」12年ぶりにご開帳

伊勢・松尾観音寺の秘仏「十一面観世音菩薩」12年ぶりにご開帳

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 龍池山・松尾観音寺(伊勢市楠部町)の本尊「十一面観世音菩薩(ぼさつ)」のご開帳が3月11日~13日、初午(はつうま)大祭に合わせて12年ぶり行われる。

松尾観音寺の本堂の床板に突如現れた「竜」

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 高僧・行基(668~749)が712年に創建したとされ開山1300年以上の同寺には数多くの「竜神伝説」が残る。本尊は行基自らが作ったとされる。

 1403年に本堂が火災で燃えた際、本堂裏の「二つ池」から2体の竜が現れ、雄竜が炎の中に飛び込み十一面観世音菩薩(ぼさつ)を体で巻き付け救い、雌竜が何度も池の水を吹きかけ消火したとされる。「竜のうろこ」と伝えられている亀の甲羅ほどの大きさのものが本尊の下に安置され、本堂の天井には天井板が1枚だけ外してあり「竜の通り道」だといわれ閉めても必ず開くという。2006年ごろ総ケヤキ造りの本堂の床板に突如「竜」の模様が現れ撫(な)でるとご利益があると現在も話題となっている。

 期間中、本尊のほかに「毘沙門天(びしゃもんてん)」「地蔵菩薩」も同時に開帳。同寺の木造(こつくり)隆誠住職は「12年前は3日間で6~7万人の方の参拝いただき、朝からすごい人だった。12年という節目に際し、その時と比べると若い人のお参りが多くなったように感じる。ご開帳には拝観料として1,000円を頂戴するが、年配の方や体の不自由な方のためのバリアフリー化の工事費用に充てさせていただきたい」と話す。

 木造住職は「当寺は、厄年に当たる人たちだけでなく、一般の人も一年の厄払いにと毎年お参りに来てくださる。当日一般の人の特別祈とうも受け付けているので気軽にお声掛けいただければ。午前中は大変混みあうが午後からのお参りなら少しは緩和されると思う。当日はご迷惑をお掛けするかもしれないが、ぜひこの機会に足をお運びいただければ」とも。

 同寺本堂の開門は8時~17時(初午大祭の3日間は20時まで)。

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