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JAとJFが手を組んだ-農水産物直売所&レストラン「鳥羽マルシェ」海のそばに

JAとJFが手を組んだ-農水産物直売所&レストラン「鳥羽マルシェ」海のそばに

JAとJFが手を組んだ-農水産物直売所&レストラン「鳥羽マルシェ」海のそばに

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 JAとJFが手を組んだ全国的にも珍しい農水産物直売所&レストランを併設した「鳥羽マルシェ」(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-21-1080)が10月14日、鳥羽湾の島々が見える海のそばにグランドオープンした。

JAとJFが手を組んだ全国的にも珍しい農水産物直売所

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 鳥羽マルシェは、第1次産業の振興と農漁村地域の活性化を図ることを目的に、鳥羽市が約2億5,000万円をかけ建物を整備。JAの鳥羽志摩農業協同組合(志摩市阿児町)とJFの鳥羽磯部漁業協同組合(鳥羽市鳥羽)が3,000万円ずつを共同出資し設立した「鳥羽マルシェ有限責任事業組合」が運営する。同組合の初代代表には、三重県漁業協同組合連合会の会長で鳥羽磯部漁業協同組合代表理事組合長の永富洋一さんが就く。総務省地域力創造グループ地域政策課「地域経済循環創造事業交付金」から5,000万円などを活用した。

 同施設は、鳥羽志摩の海産物と農作物を販売する産直市場と郷土食を中心とした地物食材使用の料理を提供するビュッフェレストランを併設。鉄骨造平屋建てで延べ面積は732平方メートル。産直市場では志摩市の川口芳幸さんが生産する南張メロンや鳥羽市の木田三男さんが生産する加茂牛、答志島や相差(おうさつ)で取れた鮮魚、鳥羽市や志摩市で生産される野菜などを販売する。

 ビュッフェスタイルのレストランは、三重大学医学部付属病院栄養指導管理室室長の岩田加壽子さんらがメニューを監修。地元で取れる旬の食材が持つ力や栄養学的な機能性に着目し、「健康」もテーマに入れた料理を提供する。席数は約50席。

 同日行われたオープニングセレモニーでは、木田久主一鳥羽市長が「悲願だった施設がようやく完成した。鳥羽市と志摩市の人に愛され、多くの観光客に足を運んでもらいたい」とあいさつ。三重大学副学長の西村訓弘さんは「南勢地域を変革する起爆剤になれば。ここは世界一美しい景色と世界一おいしい食材が豊富なところ。世界中の人が訪れる施設になれば」とエールを送った。

 そのほか、伊勢志摩バリアフリーツアーセンター(鳥羽)監修で施設のバリアフリー化にも努めた。同センター事務局長の野口あゆみさんは「大人用おむつの交換用ベッドの問い合わせはこれまでも非常に多かったが、ここのトイレに作ってくれたおかげで自信を持って案内できるようになった。さらに車いすの人が違和感なく座れるような高さのテーブルやデッキのベンチでも、車椅子の人と付き添いの人が並列して一緒に座れるようにも配慮をしている」と付け加えた。

 施設の営業時間は10時~18時。水曜定休(10月中は無休)。レストランの営業時間は11時~14時で、料金は大人=1,480円、小学生=980円、3歳以上480円(制限時間は1時間)。

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