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志摩で「海女サミット」-海女の「複業」OLやデザイナーなどさまざま

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志摩で「海女サミット」-海女の「複業」OLやデザイナーなどさまざま

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 女性が海に潜ってアワビなどを取る「海女」文化の保全と継承を考え、海女たちの交流を深める「海女サミット」が10月25日・26日、志摩市内で行われた。主催は鳥羽市と志摩市、両市の海女、三重県、漁協などで組織された海女振興協議会。

海女サミット2014 in 志摩

 今回で5回を数えた同サミットには、韓国・済州島(チェジュド)の海女3人と10府県の海女約140人が志摩に集結した。

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 25日には、大王崎灯台下の須場の浜(志摩市大王町)で約5000個のアワビの稚貝を放流、磯部生涯学習センター(同磯部町)では海の博物館(鳥羽市浦村町)の館長で同協議会会長の石原義剛さんによる海女の現状報告や、行政や学識経験者らを交えたパネルディスカッションが行われた。その後、合歓の郷ホテル&リゾート(志摩市浜島町)に会場を移し、海女たちが交流を深める懇親会、翌日の26日にはベテラン&ヤング海女らによる討論会などがあった。安倍首相夫人の昭恵さんも駆け付け海女たちの話に耳を傾けた。

 石原さんは「三重県内の海女は1949年には約6000人いたが1978年には3167人、2010年には973人にまで減少。さらに2014年の調べでは761人にまで減少した。高齢化や労働時間、新しく海女を目指そうとする人には漁業権を取ることが難しいことなどが海女減少の原因。(最も高値が付く)アワビが取れなくなったので専業では難しく、(副業よりも)『複業』しなければ生活が成り立たない現状もある」と説明する。

 複業で多いのは民宿のおかみや(海女以外の)漁業だが、京都府伊根の大西幸子さんは水産会社のトラックの運転手、長崎県壱岐市の合口(あいぐち)香菜さんは岩手県陸前高田市から壱岐島に移住、総務省の「地域おこし協力隊員」として海女修行中。鳥羽市相差(おうさつ)町の「3世代海女」や「女子大生海女」などと話題を集める中川静香さんは皇学館大学(伊勢市神田久志本町)を卒業後、飲食店などを展開する「フーズクリエーション」(大阪市中央区)に入社し、現在は「大卒海女」「OL海女」として活躍する。変わったところでは、鳥羽市答志島の濱口ちづるさんは「年金をもらいながら80歳まで続ける『年金海女』が理想」と打ち明け会場を沸かした。 

 一方、東京から千葉県南房総市に移住し海女になった鈴木直美さんはグラフィックデザイナーの仕事を複業に「海女ライフ」をエンジョイしている。水中カメラをセットして海女作業の様子をユーチューブやブログで紹介。「アワビがたくさん取れる方がうれしいが、お金に執着しているわけではない。イルカと遭遇したり、イワシのトルネードの中に入ったり、海の中にいることが楽しい」と笑顔で話す。

 昭恵さんは「海女の問題には、地方や女性など日本が抱える問題が集約されている。本当の豊かさは地方にある。海女が活躍すれば、日本の明るい未来につながる。来年の海女サミットにも参加したい」と海女たちにエールを送った。

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