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冬至の日、伊勢神宮宇治橋の大鳥居真ん中から太陽の光一直線に-冬至祭も

冬至の日、伊勢神宮宇治橋の大鳥居真ん中から太陽の光一直線に(12月14日撮影)

冬至の日、伊勢神宮宇治橋の大鳥居真ん中から太陽の光一直線に(12月14日撮影)

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 毎年冬至の朝、太陽神・天照大御神(あまてらすおおみかみ)を祭る伊勢神宮内宮(ないくう)宇治橋前に大勢の人が集まる。宇治橋前中央に立つと、宇治橋とその両端にある2つの大鳥居を結ぶ一直線上から神々しい朝日の光が差す。その光景を見よう、収めようと、参拝客やカメラマンらが日の出時刻前から待っているのだ。

伊勢神宮内宮宇治橋正面から出る朝日(12月14日)

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 今年の冬至は12月22日。この日の日の出時刻は6時56分となるが、宇治橋前からは標高367メートルの島路山が正面にあるため、朝日が出るのは日の出時刻よりも約40分後。大鳥居の中央に朝日を入れることができるのは、冬至を挟む前後2カ月間だけ。特に冬至と元旦には、その瞬間を見ようと大勢の人が毎年集結する。昨年の冬至には1000人以上が集まった。

 今年10月3日に20年ぶりに新しく建て替えられた大鳥居が、ヒノキの美しい白肌を輝かせている。大鳥居の最も太い2本の柱は宇治橋の内(東)側が内宮の、外(西)側が外宮(げくう)の、旧正殿の屋根を20年間支えてきた棟持柱(むなもちばしら)を再利用したものだ。

 1年で最も昼間の時間が短い冬至(北半球)は、「冬が終わり春が来る」「悪いことが続いた後、幸運に向かう」「陰が極まって陽に転じる」という「一陽来復」(易経)を意味するという。日本では、ゆず湯に入ったり、小豆粥(がゆ)やカボチャを食べたりする風習が残る。伊勢市観光協会では12月22日、宇治橋前で「冬至祭」を開催。当日はユズ(300個)の無料配布と「冬至ぜんざい」(300食)を振る舞う(雨天中止)。

 新しくなった大鳥居は20年間役割を果たし、再び宇治橋前で20年間太陽の光を受けて光り輝き、平和を祈り、神様・自然への感謝のために参拝する人たちを受け入れる。

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