今年60周年を迎える鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽、TEL 0599-25-2555)の総入館者数が4月2日、6000万人を突破した。
2010年3月には開館55周年で5555万5555人目の入館者数を達成した。水族館ブームが起きたピーク時の1990年代には年間250万人もの入館者数を誇ったが、現在は毎年約100万人の入館者数に落ち着き、その数字をキープし、60周年まであと1カ月を残しての達成となった。開館は1955(昭和30)年5月15日。
水族館総入館者数では長きにわたり日本一だったが、昨年8月に海遊館(大阪府大阪市)が6500万人を達成し、現在は2位に甘んじている。これまでの入館者数の推移は、1000万人=1968年、2000万人=1984年、3000万人=1990年、4000万人=1994年、5000万人=2004年。
6000万人目の来館者となったのは、大阪府出身の岩谷和幸さんと長男の涼太郎さんと次男の駿之介さん家族3人。9時15分ごろ入館したところ突然、同館スタッフらの祝福を受けた。観光旅行に来ていた3人は前日に志摩市賢島のホテルに宿泊し、早朝から同館を訪れた。
同館入り口で何が起こったか分からない様子で立ちすくんでいた岩谷さんたちは6000万人目ということを知ると、ようやく笑顔に。同館スタッフから祝福の拍手が送られ、認定証と特大ジュゴンのぬいぐるみと年間パスポート(目録)が岩谷さんたちに手渡された。
岩谷さんは「テレビに鳥羽水族館が出ていたのを子どもが見て、行きたいというので連れてきた。本当にびっくりした」と驚きを隠せない様子。仲野千里社長は「人口の少ない鳥羽市に日本の人口の約半分の6000万人が来てくれたことはとてもうれしいこと」と喜んだ。