秋の実りに感謝する神嘗祭(かんなめさい)が伊勢神宮で始まる10月15日の朝、多気町の空に突如、伝説の鳥「フェニックス」が現れた。
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「フェニックス」を見たのは、多気町にある製薬会社「万協製薬」(五桂)に務める高島久美さん。松阪市在住で自家用車で通勤する高島さんが会社の駐車場に着いた時、秋の空に浮かぶ雲の形がスーッと延びた首から頭の形がフェニックスにそっくりとなったその瞬間を自身のスマホ(の内蔵カメラ)で撮影したのがこの一枚だ。写真の雲の形は、孔雀とも鳳凰とも見ることができる。
高島さんは「朝の番組で『全国的にすがすがしい秋晴れとなるでしょう』と言っていたのが印象的で、朝から空を見ていた。私が当社のネットショップの店長をしていることもあり、店長日記とフェイスブックに載せるために、私たちの住んでいる町の空を見てもらおうと空を見上げていた時、偶然鳥の形に見えたので思わずシャッターを切ったら、とても優しく、ささやいているようなきれいな写真が撮れた」と話す。
同社は、1995年1月の阪神・淡路大震災で神戸市長田区にあった本社工場が全壊。その翌年11月に同町に移転し再起を懸けた。現在、1997年からの売り上げは60倍以上に、社長を含めて3人から再スタートを切った従業員数は150人以上に。フェニックスのような成長を見せ、多くの企業経営者らが視察に訪れる優良企業となっている。