「あずきバー」や「肉まん・あんまん」などを手掛ける井村屋グループ（津市高茶屋）は12月11日、賢島を空撮した写真をパッケージにした和菓子「伊勢志摩招福ようかん」を来年1月18日から販売すると発表した。

【その他の画像】井村屋グループが「伊勢志摩サミット限定ようかん」

　来年志摩市で開催される主要国首脳会議「伊勢志摩サミット」を盛り上げようと、同社が地域貢献活動の一環として企画した同商品。1本58グラム入りの練ようかん5本を1個ずつ包装し、その表パッケージに賢島の写真をプリント。側面には伊勢エビやアワビ、真珠など志摩市の特産品5品目の紹介文、伊勢志摩サミットのロゴマークをプリントし、「開運おみくじ」も付く。

　11月14日、同社と賢島の空撮写真の所有者である松本高さんが志摩市の仲介によりに著作物使用合意契約を締結し、同商品の製造を開始した。この日は同商品の完成に伴い、同社会長の浅田剛夫さんと松本さんと志摩市長大口秀和さんの3人が同商品の発売発表を行った。

　賢島の空撮写真は、今年5月20日にモーターパラグライダーを操縦中に墜落死した「志摩の鳥人」とよばれた松本さんの父・高正さんが撮影したもので、「伊勢志摩サミット三重県民会議」が作成した伊勢志摩サミットの第1弾ポスターに使用したものと同じもの。

　松本さんは「父が撮影した写真がこのように使われ、とても光栄」、浅田さんは「まずは1万個を製造する。全国で販売し、伊勢志摩サミットPRのお役に立てれば」と話す。

　小売り希望価格は540円。