「伊勢志摩サミット」の関連イベント「ジュニアサミット」の成果発表が4月26日、ナガシマリゾート(桑名市)で行われた。
【その他の画像】ジュニアサミットで7カ国の中高生が提言書を発表
G7主要国首脳会議に参加する7カ国の中高生(15~18歳の男女4人)計28人が「次世代につなぐ地球~環境と持続可能な社会」をテーマに「気候変動」「経済格差」「人材育成」「ジェンダー(男女平等)」について提言をまとめた。
気候変動と脱酸素化について「炭素税ならびに排出貿易スキームを通じたカーボンプライシング」「再生エネルギーの発電」「都市部のインフラ開発を通じた気候変動への対応と軽減」を、経済格差と包括的成長を促進するために「発展途上国への開発支援」「汚職と租税回避対策」を、人材育成について「小学校の国際的な教育提携のための国内外の費用を増加」「パートナースクール・イニシアチブ中高等教育における新しい教育モデルの構築」を、ジェンダーについて「職場の基準を変えること」「インターネット・アクセスの拡大と発展途上国の教師への支援」「少女を確実に学校に通わせること」をそれぞれ提言。G7首脳たちに全世界的に強いリーダーシップを発揮してほしいと切望し発表した。
安倍晋三内閣総理大臣夫人の昭恵さんは「皆さんの素晴らしい提言を主人に伝えたいと思って聞いていた。『ご縁』が大事だと思うので本当の平和をつくっていくのは未来を担うあなたたち。だから手を取り合って世界のために働いてほしい」とあいさつした。「インターネットでみんなつながる時代なのでこれからも継続的にこのグループで新たな提言をしていってほしい」とも。
鈴木英敬三重県知事は「桑名ジュニア・コミュニケ」を「短期間でまとめていただいた」として称賛。「世界中の若者にやればできるんだということを示したことになる。気候変動について日本のリーダーシップに期待をしてくれていることをうれしく思った。安倍総理のリーダーシップにも期待している。『私たちはやらなければいけない。なぜなら私たちの方が首脳たちよりも長く生きなければいけないから』とドイツのハマーさんが言ったことがとても印象的だった」とコメントした。