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日本初の女性戦闘ヘリパイロット、笑顔でピンクの猫の手振る 伊勢・陸自「航空祭」で

日本初の女性戦闘ヘリパイロット、笑顔でピンクの猫の手振る 伊勢・陸自「航空祭」で(写真=宮嶋浩一)

日本初の女性戦闘ヘリパイロット、笑顔でピンクの猫の手振る 伊勢・陸自「航空祭」で(写真=宮嶋浩一)

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 今年ミサイルや機関銃を搭載する戦闘ヘリコプターの日本初の女性パイロットとなった半浴(はんさこ)仁美3等陸佐(3佐)が11月4日、陸上自衛隊明野駐屯地・航空学校(伊勢市小俣町)の「航空祭」の祝賀編隊飛行において同型のヘリコプターの操縦桿(かん)を握った。

【その他の画像】日本初の戦闘ヘリパイロット半浴仁美3等陸佐、ピンクの猫の手の手袋で笑顔で手を振る

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 半浴3佐は、1994年4月に入隊、2000年10月から主に多用途ヘリコプターUH-1のパイロットを務める。2014年8月から同駐屯地航空学校教育支援飛行隊に所属し、昨年3月から防衛省が進める女性隊員の積極的な登用(女性自衛官の配置制限の見直し)において、通称「コブラ」「アタッカー」と呼ばれる「対戦車ヘリコプター=AH-1S」の操縦士に名乗りを上げ、今年4月から7月まで同校で訓練を受け、資格を取得した。一方、制服を脱ぐと2児の母でもある。

 「ヘリコプターの祭典」といわれる同祭は、陸上自衛隊が装備する主要ヘリコプターのほとんどが展示されるため毎年多くのヘリコプターファンやミリタリーファンが県内外から詰め掛ける。アクロバティックな飛行が話題の同校所属の操縦教官によるドリームチーム「明野レインボー」には今年も注目が集まった。

 この日半浴3佐は、ヘリコプター19機による祝賀編隊飛行の第4編隊1番機のパイロットを務め、着陸時、両手にピンクの肉球が付いた猫の手のぬいぐるみの手袋をはめ、元気よく笑顔で観客に手を振った。

 松阪市在住の女性は「女性としてカッコいいと思った。ピンクの手袋で手を振る半浴さんがとてもかわいかった」と話す。

 愛知県から来た男性は「日本で初めて戦闘ヘリコプターの女性パイロットが誕生したことをニュースで知り、戦争について、平和とは?といろいろなことを深く考えたが、今日の半浴さんの明るい笑顔と元気よく手を振ってくれた姿を見て、(政治が判断できないので)もしかしたら平和へ導いてくれる女神(めがみ)なのかもしれないと率直に感じた」と感想を漏らす。

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