二見興玉神社(伊勢市二見町)の「夫婦(めおと)岩」の大しめ縄の張り替え神事が12月17日、同神社境内で行われた。新年を迎えるに当たって5本の大しめ縄が新しくなった。
10月22日に発生し、伊勢市や玉城町など伊勢志摩地域にも甚大な被害をもたらした台風21号による高潮で5本のしめ縄が全て切れ、その後新たに1本のしめ縄を張り直した。2カ月弱の期間1本のしめ縄だけで夫婦の契りを結んでいた夫婦岩。しめ縄は、1本約35メートル、太さ10センチ、重さ約40キロで、5本のしめ縄を渡して男岩(おいわ)と女岩(めいわ)を結ぶ。毎年5月5日と9月5日、12月の3回「大注連縄張(おおしめなわはり)神事」が行われる。
神前には、供えられた5本の新しいしめ縄をおはらいし、その後境内に居合わせた参拝者と協力し合いながら沖合の男岩と女岩までしめ縄が送られた。
同神社の金子清郎宮司は「新年を迎えるに当たり、神さまをお祭りすることから初めて、みんなが心を結んで、それぞれの道で良い道を選んでいただきたい。それが全体として日本が良くなっていくことになると思う」と話す。