「月兎舎(げっとしゃ)」(伊勢市馬瀬町)が3月1日、三重のローカル季刊誌「NAGI(凪)」春号を発刊した。
今回の特集は「お寺ルネサンス」。こども食堂で縁をつなぐ桑名の善西寺(桑名市西矢田町)や学習支援や託老所、有機農業共生(ともいき)めざして活動する慶蔵院(伊勢市小俣町)など「変革する僧侶」や建築物として三重県初の国宝になった専修寺(津市一身田)や曾我蕭白(そばしょうがく)の作品を所蔵する朝田寺(松阪市朝田町)など「アートなお寺」。そのほか近長谷寺(きんちょうこくじ)(多気郡多気町)の高さ6.6メートルの木造十一面観音立像や伊勢市や志摩市に点在する円空仏などを取り上げた。
編集人の坂美幸さんは「6世紀に日本へ伝わった仏教は生老病死をはじめとする人生苦を滅する方法を説いたもの。お寺は本来、地域に暮らす人びとの『生まれてから死ぬまで』に寄り添うコミュニティーセンターだった。そのことを思い出させてくれる三重県内のお寺を紹介した」と話す。
「伊勢市の慶蔵院の前島格也さんはとてもパワーある和尚さん。ぜひとも足を運んでいただければ」とも。
価格は700円。三重県内の書店などで販売している。